「戦術的にも、やるべきことはたくさん用意してきた」
──目指すサッカーは、攻撃的か、守備的か? 監督の哲学を教えてください。
「フットボールにはふたつの面があります。ボールを持っている時と、持っていない時。ボールを持っていない時は、みんなでディフェンスします。全員が関わらないといけません。ひとりでも努力を怠ってはいけない。
ビルドアップにも、みんなが関わらないといけない。私はオフェンスが大好きなので、ビルドアップにもたくさんの選手が関わってもらいたい。
ボールタッチ数も制限していきたい。例えば、ワンタッチ、ツータッチを多用したい。フィニッシュの部分では何人かの選手が、3人ないし4人が関わっている状況を作りたい。日本代表はそういうクオリティを持っているので、現段階より高いレベルのものを見せられると思う。選手たちにはまず、その辺りのことを話したいです。
ブラジルやバルセロナのようなサッカーをしたいという人がいるかもしれないですが、我々は日本代表なので、日本代表としての戦い方をしたい。現代のフットボールでは高いレベルを求められます。フィジカル、テクニック、タクティカル、メンタル面も高いレベルに到達しないといけない。そこはできると楽観的に考えています。
しかし、なにより勝利が大事。勝利という言葉をたくさん届けたい。この考え方に貢献できる選手が必要で、チームがスターです。ただ、個人的な能力を無視してはいけません。いずれにしても、チームのために仕事をしてもらいたい。すでにどうやって組織的に戦うかを選手一人ひとりに話したいです。それは、攻撃面、守備面の両方についてです。
今のところ、確定しているメンバーはいません。まずはプレーしてもらう。国外、国内は関係ない。できるだけ多くの選手に可能性を与えたい。日本代表はすべての人のものです」
――ハリルホジッチ監督は、アルジェリアを率いた昨年のブラジル・ワールドカップで韓国代表と対戦しました。コートジボワールの監督時代には、日本代表との対戦経験もあります。そこで感じたアジアのチームの印象を教えてください。また、日本は現在FIFAランク55位ですが、何位くらいまで行ける可能性があると思っていますか。
「アジア全体のレベルは、上がっていると感じています。ただ、ヨーロッパや南米のサッカー強国のレベルにまでは達していません。
日本代表のことは以前から知っていましたが、監督就任にあたって改めて様々な映像を見ました。攻守両面で向上させなければならない部分はありますが、日本代表はもっと上のレベルに行けるチームだと思いました。日本代表は数年前にFIFAランクで20位くらいでしたが、そのあたりの順位までは上げたいと思っています。
ただ、そのためには時間が必要です。皆さんにも我慢していただく時期があると思います。そうしたことは、大仁会長にも要求しました。良い結果を残すためには、まずスタッフがファミリーになることが大事です。良い仕事をするために、良い雰囲気を作る。それが、グラウンドにも好影響を及ぼします。
戦術的にも、やるべきことはたくさん用意してきました。日本には優れたテクニックを持った選手がいますし、特別な能力を持った選手もいます。そして、みんながボールを欲しがる。そういった選手を、さらに良いプレーができる選手に向上させたいと思っています。相手が守備を固めた際の攻撃手段や、そうでない時にはどんなスピードで戦えばいいのかも伝えたい。
素早く攻めることがすべてではありません。適正なポジショニングがありますし、リズムの変化や動きのフェイントなども重要です。そうした小さなことから伝えていきたい。私は元々FWなので、経験も踏まえて日本代表を向上させていきたいと思っています」
「フットボールにはふたつの面があります。ボールを持っている時と、持っていない時。ボールを持っていない時は、みんなでディフェンスします。全員が関わらないといけません。ひとりでも努力を怠ってはいけない。
ビルドアップにも、みんなが関わらないといけない。私はオフェンスが大好きなので、ビルドアップにもたくさんの選手が関わってもらいたい。
ボールタッチ数も制限していきたい。例えば、ワンタッチ、ツータッチを多用したい。フィニッシュの部分では何人かの選手が、3人ないし4人が関わっている状況を作りたい。日本代表はそういうクオリティを持っているので、現段階より高いレベルのものを見せられると思う。選手たちにはまず、その辺りのことを話したいです。
ブラジルやバルセロナのようなサッカーをしたいという人がいるかもしれないですが、我々は日本代表なので、日本代表としての戦い方をしたい。現代のフットボールでは高いレベルを求められます。フィジカル、テクニック、タクティカル、メンタル面も高いレベルに到達しないといけない。そこはできると楽観的に考えています。
しかし、なにより勝利が大事。勝利という言葉をたくさん届けたい。この考え方に貢献できる選手が必要で、チームがスターです。ただ、個人的な能力を無視してはいけません。いずれにしても、チームのために仕事をしてもらいたい。すでにどうやって組織的に戦うかを選手一人ひとりに話したいです。それは、攻撃面、守備面の両方についてです。
今のところ、確定しているメンバーはいません。まずはプレーしてもらう。国外、国内は関係ない。できるだけ多くの選手に可能性を与えたい。日本代表はすべての人のものです」
――ハリルホジッチ監督は、アルジェリアを率いた昨年のブラジル・ワールドカップで韓国代表と対戦しました。コートジボワールの監督時代には、日本代表との対戦経験もあります。そこで感じたアジアのチームの印象を教えてください。また、日本は現在FIFAランク55位ですが、何位くらいまで行ける可能性があると思っていますか。
「アジア全体のレベルは、上がっていると感じています。ただ、ヨーロッパや南米のサッカー強国のレベルにまでは達していません。
日本代表のことは以前から知っていましたが、監督就任にあたって改めて様々な映像を見ました。攻守両面で向上させなければならない部分はありますが、日本代表はもっと上のレベルに行けるチームだと思いました。日本代表は数年前にFIFAランクで20位くらいでしたが、そのあたりの順位までは上げたいと思っています。
ただ、そのためには時間が必要です。皆さんにも我慢していただく時期があると思います。そうしたことは、大仁会長にも要求しました。良い結果を残すためには、まずスタッフがファミリーになることが大事です。良い仕事をするために、良い雰囲気を作る。それが、グラウンドにも好影響を及ぼします。
戦術的にも、やるべきことはたくさん用意してきました。日本には優れたテクニックを持った選手がいますし、特別な能力を持った選手もいます。そして、みんながボールを欲しがる。そういった選手を、さらに良いプレーができる選手に向上させたいと思っています。相手が守備を固めた際の攻撃手段や、そうでない時にはどんなスピードで戦えばいいのかも伝えたい。
素早く攻めることがすべてではありません。適正なポジショニングがありますし、リズムの変化や動きのフェイントなども重要です。そうした小さなことから伝えていきたい。私は元々FWなので、経験も踏まえて日本代表を向上させていきたいと思っています」