「タキは“軽さ”がなくなった」南野拓実の“変貌”を英敏腕記者が評価!飛躍のカギとなるのは?【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ジェームズ・ピアース

2020年09月16日

ここから飛躍するためには必要なことは?

1年目の苦戦は織り込み済みで南野を獲得したクロップ監督。起用法に注目が集まる。(C)Getty Images

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 プレシーズンで見たタキはよりポジティブで、攻撃的に振る舞えている。ボールを受けてから顔を上げるタイミングも速くなり、前を見てプレーしている。だから以前よりも周りを見てプレーができているし、味方からのボールも出やすくなったと思う。

 加えてフィジカル面も強靭になっている。昨シーズンに感じられた“軽さ”がなくなった。おそらくロックダウン時から続けてきたフィットネストレーニングが実った形ではないか。プレミアリーグに慣れたように見えるのも、それがあるだろう。

 そしてクロップとコーチ陣はオフ・ザ・ボールの動きを大事にするが、すでに話したとおり、課される戦術のタスクを理解して動いている。それは、ボールをどこで受けるかであり、プレッシングであり、献身的にボールを追い回すワークレートにも表われている。

 昨季はシーズン途中に加入したために、プレシーズンもなく、チームに慣れるのにもちろん時間がかかった。特に試合数も多かったから、全体練習で戦術やプレースタイルを吸収していくのは困難だった。

 今夏は、最初から同行していて、代表戦ウィークもチームから離れずにいたから、その恩恵もあり、非常にうまくフィットしている。
 ここから飛躍するためには、ファイナルサードで違いを生み出せる選手であることを証明しなくてはならないだろう。タキが好選手だというのはチーム内部の人間やサポーター、みんなが分かっている。だからあとは結果を残さなくてはならない。

 そういった意味では、アーセナル戦でのリバプール移籍後初ゴール、さらにブラックプール戦での活躍は大きい。昨シーズンはアシストだけでなく、攻撃の起点になるようなこともなかった。今後は積極的にゴールに向かって、がむしゃらにアピールすること。途中出場でもいいからリーグ戦の早い段階でポンポンと得点できれば、波に乗っていくのではないだろうか。

 信頼を得られれば、フィルミーノを休ませたい時や攻撃的MFのポジションで使われるチャンスは増えることは間違いない。攻撃的な選手を獲得するという話は、チアゴ・アルカンタラ以外は聞いていない。ただこれさえも、ジョルジオ・ヴァイナルダムが放出されたときに限ってのことになる。タキの出場時間は長くなるだろうし、リバプールの“Xファクター”になる可能性もあるだろう。

文●ジェームズ・ピアース(The Athletic記者)
翻訳●松澤浩三
 

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