モンペリエ側は猛反発
だがモンペリエのギレム・エスキュディエ医師は、猛反発した。
「試合の48時間前にテストすることで合意していたのであって、それは対戦クラブ全てに求めているし、みなそうしている。今回の試合前も私がストラスブールの医師に電話したが、『うちは全員ネガティブです』という返事だった。検査していないなどと知っていたら、医師として絶対に試合を敢行させなかった!」
どうやら最良でも言葉不足のコミュニケーション問題、最悪なら意図的省略による嘘が疑われそうな気配だ。体、心、人間関係、組織、社会、政治、国のあり方に至るまで全ての問題や弱点を暴き出すコロナだが、言葉足らずの恐ろしさまで暴いてしまうということだろう。また公式戦では完全義務化されている試合前検査が、フレンドリーマッチでは「推奨」に留まっていたことも見直されるべきと言えそうだ。
そうこうするうちサンテティエンヌでも1人の感染が判明し、現地時間8月7日13時現在、リーグアンで6クラブ19人の選手感染が集計されている。いまのところ新シーズン開幕自体は脅かされていないが、試合中止でプレパレーションに混乱をきたしているのは明らかだ。
フランス全体でもコロナが再増加しているだけに、たとえ自分は無症状でも、他人の命と健康を考えるという人間として当然の良心と責任が求められている。ついにチャンピオンズ・リーグ(CL)も再開した。フットボールのためにも、感染を断ち切りたい。
取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI
「試合の48時間前にテストすることで合意していたのであって、それは対戦クラブ全てに求めているし、みなそうしている。今回の試合前も私がストラスブールの医師に電話したが、『うちは全員ネガティブです』という返事だった。検査していないなどと知っていたら、医師として絶対に試合を敢行させなかった!」
どうやら最良でも言葉不足のコミュニケーション問題、最悪なら意図的省略による嘘が疑われそうな気配だ。体、心、人間関係、組織、社会、政治、国のあり方に至るまで全ての問題や弱点を暴き出すコロナだが、言葉足らずの恐ろしさまで暴いてしまうということだろう。また公式戦では完全義務化されている試合前検査が、フレンドリーマッチでは「推奨」に留まっていたことも見直されるべきと言えそうだ。
そうこうするうちサンテティエンヌでも1人の感染が判明し、現地時間8月7日13時現在、リーグアンで6クラブ19人の選手感染が集計されている。いまのところ新シーズン開幕自体は脅かされていないが、試合中止でプレパレーションに混乱をきたしているのは明らかだ。
フランス全体でもコロナが再増加しているだけに、たとえ自分は無症状でも、他人の命と健康を考えるという人間として当然の良心と責任が求められている。ついにチャンピオンズ・リーグ(CL)も再開した。フットボールのためにも、感染を断ち切りたい。
取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI