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川島永嗣所属のストラスブールで感染者が続々発覚…。フランスで高まるリーグ・アン開幕への不安【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

結城麻里

2020年08月11日

各チームの状況は混とんとしている

ストラスブール所属の川島。感染者の名前は明らかにされていない。 (C)Getty Images

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 だが、7月30日から問題が噴出した。

 まず同日に実施された検査で、ストラスブール選手5人がコロナ陽性に。選手名は公表されなかった。このため予定されていたフレンドリーマッチは急きょ中止になり、陽性選手は隔離された。ところがもう手遅れで、8月3日の検査でもさらに4人の陽性が判明、ストラスブールはトップチーム25人の3分の1を超す、計9人がコロナ感染者となってしまったのである。

 重大なのは感染がモンプリエに飛び火してしまったこと。フローラン・モレが検査で陽性になったのだ。このためモンプリエも、フレンドリーマッチ(マルセイユ戦)中止に追い込まれた。慎重を期したマルセイユ側が拒否した格好である。モレの感染原因が7月28日の試合だったと100%は証明しきれないが、その疑いはやはり濃厚。モンプリエは怒り心頭に発し、ストラスブールが試合前に検査しなかったことを強く非難している。

 しかも8月7日には、新事実も明らかになった。

 ストラスブールはエビアン合宿中の7月25日夜、選手たちに外出許可を出し、選手たちはレマン湖のスイス側にあるジュネーブのレストランへ繰り出したというのだ。クラブによれば夜中まで踊ってハメを外すようなことは禁じたというが、報道によると15人ほどがそれを守らなかったらしい。ジュネーブはいまコロナのクラスターが多発しており、ここで感染した可能性はかなり高い。

 25日と言えば、ストラスブールがPCR検査をした23日の2日後、モンペリエとの試合の72時間前だ。ストラスブールのマルク・ケレール会長は、「モンペリエ戦があった時点では、選手たちがハメを外していたことをまだ知らなかった」と必死に弁解。フランソワ・ピエトラ医師も、「モンペリエの医師としっかり合意して、全ては明快だった」と主張している。
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