26年W杯出場を目指すASEAN諸国のサッカー界。代表の主力の多くがJリーグでプレーすれば…
チャナティップの活躍だけでなく、その後はタイ代表の主軸であるティーラシンやティーラトンがJリーグの舞台で躍動。タイのトップ選手がJリーグでも堂々と活躍できることを証明してみせている。今季はJ1で4人となったタイ人選手だが、近年はクラブ側が直接選手を視察したり、スカウトする動きも。当然、代理人も東南アジアをマーケットとして視野に入れて動く状況となっている。
同時にJリーグ側も視察ツアーのアレンジを継続して、ASEAN諸国での人材発掘を引き続き支援する。昨年、ベトナム代表とマレーシア代表の視察を行なった際には、15クラブほどの強化スタッフがスタンドから目を光らせた。
同時にJリーグ側も視察ツアーのアレンジを継続して、ASEAN諸国での人材発掘を引き続き支援する。昨年、ベトナム代表とマレーシア代表の視察を行なった際には、15クラブほどの強化スタッフがスタンドから目を光らせた。
「2026年のワールドカップは開催国枠が48に拡大されますが、ASEAN諸国はここをひとつのターゲットとして出場を目指しています。例えば、ベトナムが初出場すれば大変な騒ぎになると思うのですが、その時に代表チームの主力の多くがJリーグでプレーしていれば、またJリーグの人気やファンの数は格段に伸びていくでしょう。そんな状況を作っていければと思っています」
アジアでのJリーグ人気の向上やファンの増大が実現すれば、ビジネス面での飛躍も大いに期待できるだろう。次回は、すでに生まれている事象も含め、「アジア戦略」による具体的なメリットについて見ていきたい。
第3回に続く。次回は7月8日(水)に公開。
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)