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播戸竜二が選んだセリエA過去30年の歴代ベスト11「サッカーはアートやと、最初に思わせてくれた選手が…」

カテゴリ:ワールド

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年07月04日

「もうあのプレーを見ただけで、涙が出ますよ」

播戸氏が一番最初に選んだのがこのバッジョだ。(C) Getty Images

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 そして、トップ下。実はここが一番最初に決まりました。というより、この選手を置きたいからトップ下のあるフォーメーションにしました。サッカーはアートやなと思わせてくれた初めての選手、ロベルト・バッジョです。海外のサッカーを観るようになって、最初に憧れた選手ですね。きっかけは、やはり94年のワールドカップです。死にかけたイタリアを蘇らせて決勝まで導いたのに、そこでPKを外すなんて……ドラマですよね。

 ブレッシャの時に、古巣のユベントス戦でピルロからのロングパスをインサイドのような、つま先のような、だったかな、右足でピタッと止めて、そのトラップで、(エドウィン・)ファン・デルサルをかわして、ゴールを決めたんです。もうあのプレーを見ただけで、涙が出ますよ。イニシャルも一緒ですからね、リュウジ・バンドとロベルト・バッジョは(笑)。
 
 2トップの片方はすぐ決まりました。ロナウドです。クリスチアーノではないですよ、ブラジルのロナウドです。“じゃない方”ではないんですよ、こっちが本物です。フェノーメノ(怪物)ですから。インテルに来た時は、もう恐ろしいぐらいの選手でしたね。シザースからの膝の靭帯を故障してしまった時のドリブル、やばいですよ。逆に、自分の身体を傷つけてしまうぐらいのドリブルなんて、僕には絶対にできません。

 最近よく、メッシとクリスチアーノ・ロナウドのどちらが世界最高か、みたいな話を元選手や監督が語ってるじゃないですか。たしかに、この15年以上、継続的に結果を残し続けてきたふたりは素晴らしい。ただ、全盛期に誰が一番すごかったかと訊かれたら、僕はロナウドやと。あれだけのスピードがあって、テクニックがあって、シュートが上手くて……。あんな奴、ほかにおらへん。本当にもう恐るべき選手でしたよ。

 ロナウドのパートナーは、けっこう迷いましたが、ガブリエル・バティストゥータをセレクトしました。フランチェスコ・トッティでもアレッサンドロ・デルピエロでもなく。理由はシンプルです。単純にゴールを決めまくってから。

 当時、フジテレビで放送していた『セリエAダイジェスト』でも、青嶋(達也)アナウンサーが「バティ、バティ」と言いまくってたでしょ。フィオレンティーナを牽引して、ローマにスクデットをもたらして、インテルではもう晩年でしたが、いま膝がボロボロになって歩けなくなってしまうぐらいシュートを打ってるんですよ。あれだけ、強いシュートを打ってたら膝も痛めますよ。
 
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