新天地で良い状態をキープしていくことが今後の大きなポイントに
セリエAの再開は6月21日。サンプドリアの次戦は同日のインテル戦だが、吉田の現状については実際のプレーを見てみなければ分からない。7月以降の去就も定まっておらず、今後の身の振り方が大いに気になるところだ。日本代表活動の再開がアジア・サッカー連盟(AFC)のアナウンス通り10月からなのか、2021年にズレ込むかも未知数だが、とにかくその時点で吉田がコンスタントに試合に出られる環境を確保し、いい状態をキープしていることが何よりも重要だ。それが今後の代表生き残りとキャプテン継続の大きなポイントになると言っていい。
長谷部が34歳で3度目のW杯に参戦できたのも、フランクフルトで不可欠な戦力と認められていたから。彼のパフォーマンスはむしろ年齢を重ねるごとに輝きを増し、膝の怪我を負っていた2014年ブラジルW杯より、2018年ロシアW杯の方が明らかに心身両面の状態がよかった。吉田は長谷部が退く際、「ハセさんの年まで行けるかどうか分からない」とコメントしていたが、同様の領域まで達するには、なんとしてもクラブでピッチに立ち続けることが大前提となる。それを最優先に今後のキャリアを考えていくべきだろう。
長谷部が34歳で3度目のW杯に参戦できたのも、フランクフルトで不可欠な戦力と認められていたから。彼のパフォーマンスはむしろ年齢を重ねるごとに輝きを増し、膝の怪我を負っていた2014年ブラジルW杯より、2018年ロシアW杯の方が明らかに心身両面の状態がよかった。吉田は長谷部が退く際、「ハセさんの年まで行けるかどうか分からない」とコメントしていたが、同様の領域まで達するには、なんとしてもクラブでピッチに立ち続けることが大前提となる。それを最優先に今後のキャリアを考えていくべきだろう。
コロナ禍で長期間にわたり代表活動が空き、森保ジャパンのチーム作りは今後、非常に難しくなるはずだ。かつてない難局を乗り切るためにも、吉田の経験値や人間性はやはり必要になる。指揮官自身もそう考えているだろう。だからこそ、キャプテンにはパフォーマンスを落とさず、30代半ばに差し掛かっても成長できるところを示してほしい。まずはセリエA再開時の一挙手一投足をしっかりと見極めたいものである。
文●元川悦子(フリーライター)
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