森保ジャパン再検証<CB編>冨安抜擢は指揮官最大の功績。ロシア組に加え畠中、三浦の成長で選手層は充実

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2020年04月27日

新型コロナの影響で今後のポジション争いは?

今季からボローニャでプレーする冨安。イタリアでも高い評価を得るが、新型コロナの影響でシーズンは依然、中断したままだ。(C) Getty Images

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 しかしながら、2次予選前半戦終了から5か月が過ぎ、それぞれの置かれた環境も大きく変化している。ご存じの通り、吉田は今年1月にサウサンプトンからサンプドリアへレンタル移籍。3月8日のヴェローナ戦で新天地デビューを飾ったものの、直後から新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグ戦がストップしてしまった。契約期間は6月30日までで、サウサンプトンとの契約も今季で切れるため、今後の身の振り方が定まっていない。今季サウサンプトンでも長期間出場機会を得られず、さらに実戦機会から長く遠ざかるとなると、パフォーマンスを維持できるか否かが不安視される。

 それは同じ欧州組の冨安、植田も同じ。冨安もセリエA再開を待ちながら自宅待機中で、植田の方はリーグ打ち切りですでに帰国している模様だ。東京五輪世代の板倉滉(フローニンゲン)や中山雄太(ズウォレ)も含めて欧州組は3月から全体練習ができていないため、コンディションやメンタル面を含めて難しい状況に直面している。代表活動が再開された時、誰がどのような状態なのかハッキリしないのは不安というしかない。

 コロナの影響は国内組にも言えること。森保体制発足後、存在価値を高めていた三浦や畠中らはこの状況をどう乗り切っていくべきか頭を悩ませている。彼らは3月末まで全体練習を消化していた分、欧州組よりは現在の状態はいいだろうが、5月中の練習再開が難しいという見方もあるだけに、やはりコンディションやモチベーションの維持は難しいだろう。

 ただ、2月にフランス・トゥールーズから復帰した昌子に関して言えば、中断期間が得られたのはプラスだろう。Jリーグに復帰した2月の時点では右足首の怪我が癒えておらず、公式戦復帰はまだまだ先と見られたが、すでに3月中には90分ゲームをこなせる状態まで回復している。この期間にフィジカルコンディションも上げていると見られるだけに、彼も吉田と冨安の鉄板コンビとのポジション争いに加わってくる可能性も大いにあるだろう。

 いずれにしても、代表キャップ数100を数える吉田、短期間で急成長した冨安を軸に複数の組み合わせを考えられるのが、センターバック陣の強み。計算できる存在を軸にしながら、森保監督が今後、どのような守備陣を形成していくのか。A代表ではあまり取り組んでいない3バックの併用を含め、バリエーションを広げていくことになりそうだ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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