森保ジャパン再検証<CB編>冨安抜擢は指揮官最大の功績。ロシア組に加え畠中、三浦の成長で選手層は充実

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2020年04月27日

吉田、長友も冨安を高評価。現状では“鉄板コンビ”の牙城は崩せない

日本代表を率いる森保監督。冨安の抜擢は大きな功績だった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 冨安の非凡な能力が顕著に表れたのが、2019年アジアカップ(UAE)。急きょボランチで使われた初戦・トルクメニスタン戦(アブダビ)こそバタバタしたが、2戦目のオマーン戦(アブダビ)からは高度な安定感を披露。日本の無失点勝利に貢献すると、一気に絶対的存在へ上り詰めていく。決勝トーナメント1回戦・サウジアラビア戦(シャルジャ)では冨安の決勝点で勝ち切り、準決勝・イラン戦(アルアイン)ではエースFWサルダル・アズムン(ゼニト)を完封。駆け引きでも完璧に上回った。

「20歳でアズムンにスーパープレーの連続。まさに規格外だね」と長友佑都(ガラタサライ)が驚き半分で言えば、乾貴士(エイバル)も「麻也を長く見てきましたけど、トミとのコンビが今までで一番合っている感じがする。あれで20歳ってのはホントにすごい」と絶賛した。吉田も「自分が代表デビューした頃はあんなに落ち着いてプレーできなかった。信じられない」と目を丸くした。本人は「イランの選手がイライラしていたのを僕は気づいてなかった(苦笑)。そんな余裕もないですし、自分のプレーに集中することだけを意識していました」と“いっぱい、いっぱい”だったことを明かしたが、そんな内面を一切感じさせない堂々たるパフォーマンスを大会通して見せつけた。

 これで森保監督の信頼を完全に勝ち取り、3月シリーズ以降はレギュラーに定着。6月のコパ・アメリカ(ブラジル)でも年長の植田をリードし、危ない場面で好プレーを連発した。さすがにチリ、ウルグアイ、エクアドルという強豪相手に無失点で乗り切ることはできなかったが、国際経験値が増したのは間違いない。

 昨年9月からスタートした2022年カタール・ワールドカップ・アジア2次予選でも、冨安と吉田が「鉄板コンビ」となっている。冨安が負傷離脱によって、10月のタジキスタン戦(ドゥシャンベ)と11月のキルギス戦(ビシュケク)は植田・吉田コンビが出場したが、冨安・吉田の安定感と連動した守備、攻撃の起点となるボール出しには及ばない。

 ビルドアップやパス出しの部分では畠中にも優位性があるが、吉田や冨安が不在だった11月のベネズエラ戦(吹田)や12月のE-1選手権(釜山)の韓国戦での一挙手一投足を見ると、まだまだ日本の最終ラインを託すには至らない。現状では吉田と冨安の2人を動かせないのが実情だろう。
 

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