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【連載・東京2020】西川潤/前編「いきなり10番を付けるなんて聞いてなかった。最初は先輩たちの目が…」

カテゴリ:日本代表

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年03月23日

「0-5で負けたのは相当悔しかった」

U-16アジア選手権では、決勝のタジキスタン戦で値千金の決勝弾。自らの手で優勝を手繰り寄せた。写真:佐藤博之

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――2年次のインターハイでは6ゴールを挙げて準優勝に貢献しました。西川選手の名が一気に全国区になった印象です。

「1年生の時から活躍するのを目標に高体連に進んだのに、全国大会に出られず、試合にも出場できず、本当に悔しかった。2年のインターハイが初めての全国の舞台だったので、『ここで絶対に活躍してやろう』という心構えで臨んだのが良かった。自分の良さを表現できたと思います」

――決勝の山梨学院戦ではあと一歩のところで追いつかれて、延長戦で敗れました(1-2)。

「優勝まであと一歩でしたし、自分のシュートを止められたところから持ち込まれて追いつかれたので、ものすごく悔しかったですね。ただ、それを取り返そうという気持ちで、その後は練習をしていました」

――2年次は、冬の選手権も初戦で大津に0-5の大敗でした。

「県予選を勝ち抜くのも難しいですけど、やはり全国で勝つのも大変だなと。会場(のニッパツ三ツ沢競技場)は地元の神奈川でしたし、0-5で負けたのは相当悔しかった」

――2年の秋には(19年のU-17W杯の予選を兼ねた)U-16アジア選手権で優勝。MVPにも輝きました。アジアの予選を勝ち抜いたのは、いい経験になったのでは?

「相当タフな大会で、鮮明に記憶に残ってます。一戦一戦勝ち抜くことの難しさ、重要性を痛感した大会でした」

――日本のサッカーとの違いはあった?

「レベルというより、環境がまったく違いました。日本のように、何でも環境が整っているわけではなかったので」
 
――2年の冬には、ドイツの強豪・レバークーゼンの練習にも参加しましたよね?

「向こうから、『練習に参加してみないか』という話があったんです。よく言われるようにパワーとスピードは全然違いました。あとは環境や外国人のメンタリーティーですね。『俺が俺が』と主張するところは、日本人とはまったく違いましたね」

――その時に早く海外でプレーしたいという気持ちになったのでは?

「もちろん、そう思いました。なので、自分のどういうところが通用するのかな、という感じで練習をしていました」

───◆───◆───

 3月30日にお届けする予定の中編では、前年のリベンジを果たした高校3年次のインターハイや日本代表として臨んだ2つの世界大会について語ってもらった。

PROFILE
西川潤/にしかわ・じゅん/2002年2月21日生まれ、神奈川県出身。180センチ・70キロ。青葉FC―横浜Jrユース―桐光学園高-C大阪。キレのあるドリブルと巧みなフィニッシュワークが魅力で、高卒ナンバーワンアタッカーとの呼び声が高いルーキー。桐光学園高では1年次から10番を背負い、3年次にはインターハイで全国制覇を果たす。昨年は特別指定ながらJデビューを飾り、またU- 20ワールドカップとU-17ワールドカップに出場して世代別代表でも活躍。冬にはスペインの名門バルセロナからの関心が報じられた。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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