【セルジオ越後の天国と地獄】“全敗”に終わった2014年の日本サッカー

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年12月26日

フォルランは、セレッソが活かしきれなかった印象。

明治安田生命とタイトルパートナー契約を結んだJリーグ。改善への起爆剤となるのか。 (C) SOCCER DIGEST

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 クラブレベルに目を移せば、なによりもまずはガンバの三冠に触れないわけにはいかない。怪我から復帰した宇佐美が活躍し、パトリックが大当たりして、若手が台頭……といくつかの勝因が挙げられるけど、明らかなのはJリーグ全体のレベルが落ちているということだ。
                         
 ガンバが圧倒的な強さを見せたかと言えば、そうではないよね。決して“横綱”ではなかった。最後までもつれたけど、ガンバは最後、引き分けだし、優勝“しちゃった”という感じだよ。
 
 Jリーグの注目度は低いまま。優勝も降格も最後まで分からなかったのに、それよりも話題を集めていたのが柳沢と中田の引退のニュースだった気がする。外国籍選手のクオリティーも含め、レベルが上がったと言い切れる人はいないはずだ。
 
 フォルランという目玉はあったけど、思うように結果を残せなかったのは、本人に問題があるというより、セレッソが彼を活かし切れなかった印象のほうが強いね。周囲のリスペクトも足りなかったと感じるよ。
 
 各クラブは、やれ黒字だ、やれ赤字だと経営面にばかり気を取られているようだけど、それがサッカークラブとして正しい姿勢なのか。大事なのはピッチ上の結果じゃないの? この点については、サポーターはもっと主張してもいいはずだよ。
 
 そんなJリーグは、来年から新設されるタイトルパートナー契約を明治安田生命と結んだ。実力はまったく違うにせよ、欧州リーグと同様に、これでJリーグにも冠スポンサーがついたわけだ。
 
 スポーツに資金を提供するそんな流れに世の中はなってきているんだろうね。分かりやすく言えば、サッカー界も“保険”を掛けたというところかな。それなりのスポンサー料を得られたとは思うけど、これで良い方向に進んでいかなければ、Jリーグの未来は拓けていかないよ。
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