食野の特例でのビザ発給に尽力した英国人コーチが通訳に
食野が入団したハーツには、強力なサポート役がいる。アシスタント・コーチを務めるオースティン・マクフィー氏だ。同氏は2003~06年まで刈谷FCでプレー。3年間滞在した日本で言葉を覚え、流暢な日本語を話すのだ。食野の英労働ビザ申請の際にも通訳として出席し、「類まれなる才能を持った若手選手」として、特例でのビザ発給に尽力した。
「ことわざが大好き。谷あり山あり、十人十色。それぞれに深い意味がある」と日本語で説明するマクフィー氏。日本語を忘れないようにするため、携帯アプリを使って勉強を続けている努力家だ。
「ことわざが大好き。谷あり山あり、十人十色。それぞれに深い意味がある」と日本語で説明するマクフィー氏。日本語を忘れないようにするため、携帯アプリを使って勉強を続けている努力家だ。
まだ英語を話さない食野に対し、このマクフィー氏が更衣室で監督の指示を日本語で伝え、練習場でも戦術を詳しく説明することになる。渡英したばかりの食野にとって、これほどありがたいサポートはない。
しかも、マクフィー氏は「自分には3人の子どもがいるが、リョウタロウを4人目の子どもだと思っている。リョウタロウにはすごい才能がある」と温かい眼差しを向ける。食野も「オースティン(マクフィー)が、日本語を話せるので助かる。オースティンもそうだし、監督もすごく人が良くて温かい」と感謝しきりだった。