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【現地発】大迫勇也所属ブレーメンの新鋭、ホッフェンハイムに就任した元アヤックスのコーチら――ブンデス全18チームの指揮官を徹底分析 PART2

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2019年09月07日

元アヤックスコーチのシュロイダー、ダークホースを率いるフンケル


ホッフェンハイム(昨季9位)
監督【アルフレッド・シュローダー】
期待値:○

 ユリアン・ナーゲルスマンというここ数年間クラブの象徴となっていた監督の後を継ぐことになったのが、シュローダーだ。昨シーズンCLで旋風を巻き起こしたアヤックスのアシスタントコーチを務めた実力者。それ以前は約3年間ホッフェンハイムにアシスタントコーチとして籍を置いていた。

 クラブが求めるサッカーを理解したうえで、アヤックスのテイストを加えることができるはず、と現地では非常に期待されている。

 監督としては初挑戦となるが「勇敢でフレッシュさがあり、オフェンシブなサッカーを実現できる」とクラブ首脳陣からの信頼は厚い。

 ナーゲルスマンとは違う独自のアプローチで、これまでホッフェンハイムに築き上げられたものをどのように発展させていくのか注目される。
 
デュッセルドルフ(昨季10位)
監督【フリードヘルム・フンケル】
期待値:○

 ドイツでは策略家をフクス(狐)と呼ぶが、フンケルはまさに一流のフクスだ。若い世代の指導者のようにモダンな戦術を複数使い、柔軟に使いこなすのは得意ではない。だが、選手全員がチームのために全力で戦えるように、個々の能力を最高まで引き出すことができる指導者だ。

 下馬評の悪い試合こそ、フンケルの抜け目なさが光る。相手の弱点が浮き彫りになる瞬間を辛抱して待ち続けた先、一瞬のスキを突いて自分たちがゴールを奪う。

 開幕節のブレーメン戦では、主導権を完全に握られながらも、数少ないチャンスを活かして3ゴールをあげ、見事に勝利。選手層が厚いわけではないデュッセルドルフだけに、主力選手のパフォーマンスに依存されるところは気がかりではあるが、中位以上は狙えるポテンシャルはあるだろう。
 
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかのきちのすけ)

ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中。
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