タレント軍団ゆえの苦悩…ヴィッセル神戸が抱える”欠陥”とは

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年04月23日

この苦難もビッグクラブになるうえでの過程に過ぎない

再び指揮を託された吉田監督。その手綱捌きに期待が懸かる。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 個々の能力はリーグでも突出している。しかし、強烈な個が集まれば、その分大きな衝突も起きるし、ひとつにまとまるのは容易ではない。真のビッグクラブになるには、そうしたタレントたちをコントロールするチームの地力が必要なのである。それが、神戸には欠けている。

 ただし確実にステップアップをしているのは確かだ。この苦難もビッグクラブになるうえでの過程に過ぎない。なにより、イニエスタという世界最高峰のアイコンもいる。

 浦和戦では低調なパフォーマンスに終始して凡戦を演じたが、負傷中のビジャやイニエスタが戦列に復帰すれば、攻撃面は計算ができる。あとは、組織としてまとまり、バランスが崩れた守備を改善できるかどうか。

 産みの苦しみを乗り越えるため、指揮官に求められるのは、猛獣たちを束ねる強靭なリーダーシップだ。吉田新監督は神戸を立て直せるか。その手綱捌きに期待したい。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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