フットボールとは人生と同じ。だからこそ――。
とはいえ『L'Equipe』は、2人のパス交換数(エムバペからグリエーズマンが12本、グリエーズマンからエムバペが5本)を示しながら、「彼らは礼儀を示し合った」という見出しで、別の記事も掲載した。
そのなかで筆者のダミアン・ドゥゴール記者は、「かなりハッキリ言えば、良い共有関係は見られなかった。ただ、78分からは全てが加速した」と、エムバペの得点後からチームも変化したと指摘する。
そして、「彼らの連係は、本当にまだ改善の余地がある。しかも、その連係が本当にナチュラルになったときには、将来的にもっと敵を苦しめることができる」と結論づけ、期待を寄せた。
いまのところ、フランスはシステムもスピリットも、ワールドカップの状態を維持している。ピッチのリーダーであるグリエーズマンと20歳の怪童エムバペの関係も、指揮官ががっちりと掌握して手綱を引いている。
そのなかで筆者のダミアン・ドゥゴール記者は、「かなりハッキリ言えば、良い共有関係は見られなかった。ただ、78分からは全てが加速した」と、エムバペの得点後からチームも変化したと指摘する。
そして、「彼らの連係は、本当にまだ改善の余地がある。しかも、その連係が本当にナチュラルになったときには、将来的にもっと敵を苦しめることができる」と結論づけ、期待を寄せた。
いまのところ、フランスはシステムもスピリットも、ワールドカップの状態を維持している。ピッチのリーダーであるグリエーズマンと20歳の怪童エムバペの関係も、指揮官ががっちりと掌握して手綱を引いている。
そうしたチーム状況を加味すれば、同グループ最強のライバルとみられるトルコさえ撃破できれば、まずEURO2020本大会へは問題なく進出できるだろう。
ただ、フットボールは人生と同じだ。「成功のなかでこそ、人は最悪の馬鹿をやる可能性がある」(デシャン監督)。そして、それさえなければ「祭りは続く」(『L'Equipe』1面)のだ。
取材・文●結城 麻里 Text by Marie YUUKI