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微妙だったエムバペとグリエーズマンの関係も問題なし! W杯時より“華麗”な世界王者フランスの現在地 【現地発】

カテゴリ:ワールド

結城麻里

2019年03月28日

エムバペの関係性を問われたグリエーズマンは笑いながら…。

アイスランド戦では、見事なコンビネーションから鮮やかなゴールを決めたエムバペとグリエーズマン。両者の親和性は、以前よりも深まっているようだが……。 (C) Getty Images

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 2012年7月から指揮を執るディディエ・デシャン監督も、「オフェンシブな連動でワンステップ上がったか?」と聞かれ、「ウィ(イエス)」と解答している。

 そして、「流麗さ、まとまり、テクニカルな親和性があった。以前は必ずしも、そうならなかったからね。試合を繰り返すことで、ますますお互いを見つけ合えるようになっている」と、自軍を分析してみせた。

 指揮官が口にした「お互い」。実はこの言葉には、デリケートな“疑問”が漂っていたことを暗示してもいる。それは、懐疑心と期待感の合間で浮き沈みする、曖昧な感情だ。とくに、グリエーズマンとエムバペの間には微妙な緊張感があった。

 昨年のバロンドールでも競合関係(3位と4位)になった2人は、つい最近ではフランス人スポーツ選手のサラリーランキングでもトップを争う(1位と2位)など、メディアからは何かとライバルとしての構図が描かれることも少なくない。

 モルドバ戦では、リズムを作るグリエーズマンが鮮やかに攻撃を演出するなか、エムバペはなかなかゴールに近づけず、孤立しているようにも見えた。そのせいか、後者は明らかな苛立ちを何度も示して周囲を驚かせた。

 だが、フランスにおける唯一の疑問も、両者が得点したアイスランド戦で吹き飛んだ感がある。その証拠に、“渦中”のグリエーズマンは、ミックスゾーンでこう笑いながら語っている。

「どういう手法かはともかく(笑)、彼が僕にパスをくれるのはわかっていたから、あとは僕が十八番を見せるだけだった。最初から言ってるじゃないか。お互いを十分に探し合えないのは、一緒にプレーする時間が少ないからで、試合を重ねるたびに見つけ合えて理解し合えるようになるんだよ。時とともに良くなるよ」

 アイスランド戦翌日のフランス紙『L'Equipe』のメイン記事を執筆したヴァンサン・デュリュック記者も、2人の関係性をこう表現した。

「神童(エムバペ)と主(グリエーズマン)が、昨夕を締めくくった手法は、根本的疑問への回答になっている。チームというものは、完全に同じままでも進化できるのか、という疑問だ」

「グリエーズマンとエムバペは、脚光度でも、報酬でも、統計でも競い合っているが、昨夜はそういう風に競ってはいなかった」
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