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“沈黙の2連戦”も香川にとって無駄ではなかった。9か月ぶりの代表復帰で見えた「新たな景色」

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年03月27日

「ベテランになろうが、そこは絶対に忘れちゃいけないところ」

若手にとっても香川のいる意味は大きい。南野からは「ピッチ内外で重要な存在」だと信頼を置かれている。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 スタメンに名を連ねたボリビア戦では、森保一監督にキャプテンマークを託された。
 
「ある程度自分がやるだろうなと予想はしていました。だからと言って、何かを変えるわけではない。しっかりとやることはひとつです。ただ、よりチームに自信や勇気を与えなきゃいけないポジションではあるので、先頭に立って、新たなチャレンジだなと思いながらやっていました」
 
 キャプテンの命を受けた香川は、『しっかりと辛抱強く、うまくいかないこともあると思うけど、やり続けて、どんどん前に勢いを持ってやっていこう』とチームを鼓舞したという。
 
 2011年1月から約9年間、日本代表の10番を背負ってきた男だ。若手への影響力は小さくなかっただろう。その存在の大きさは南野拓実の言葉からも分かる。
 
「ピッチ内では、みんな知っているとおり、一番実績のある選手です。練習からも、例えば乾君とのコンビネーションだったり、ターンで前を向く技術だったり、そういうところは僕も参考にする部分はいっぱいありました。それにピッチ外でも気さくに後輩と同じテーブルに着いて色々喋ってくれました。今回のチームにとって重要な存在だった」
 
 ピッチ内外でチームをまとめながらも自分の価値もアピールする。香川はそんな難題に挑んでいたのである。ボリビア戦のあと、優先すべきはチームの機能性か、自身のアピールか、どちらを重視していたかを訊かれた香川はこう答えている。
 
「両方です。もちろん僕は攻撃の選手なので、ベテランになろうが、奪いに行くものは奪いにいかないといけない。そこはしっかりとバランスを持ちながら、もちろんチームとして戦うことも大事ですけど、そこは絶対に忘れちゃいけないところではあるので」
 
 そして、今後もその重責を負い続けることになるだろう。それでも香川は新たなチャレンジを前向きにとらえている。
 
「(現チームには)非常に良い選手が多いなと感じた。ただこれからもっと厳しい戦いがたくさん待っているなかで、自分自身も必ず、このチームの力になりたいですし、それは個人的にはもっと証明していかなければいけない。そういう意味ではこの2試合、初めてこの体制で呼ばれて一緒にやれたことはポジティブです。次につなげるためにまたベジクタシュにプレーし続けないといけないと感じている。まずはあと2か月。5月までやり切っていきたい」
 
 円熟期を迎えながら、これまで以上に責任感を強める香川は、再び森保体制に戻り、地位を確立できるか。奮起に期待したい。
 
【PHOTO】日本対ボリビア戦を彩った「美女サポーター」たち

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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