マロッタはインテルで同じ事態にも…。
ユーベを追い出されたマロッタが、次の仕事場として選んだのはインテルだった。これはインテルがマロッタに声をかけたというよりは、かねてから「インテルにはクラブを代表する顔となるようなトップディレクターが欠けている」と考えていたマロッタが、自らを売り込んだ結果だ。
当初、オーナーである蘇寧グループはあまり前向きではなかったが、「インテルのようなビッグクラブにはそういう存在が必要だ」というマロッタの主張を受け入れ、18年12月、スポーツ部門CEOとして契約に踏み切っている。
当初、オーナーである蘇寧グループはあまり前向きではなかったが、「インテルのようなビッグクラブにはそういう存在が必要だ」というマロッタの主張を受け入れ、18年12月、スポーツ部門CEOとして契約に踏み切っている。
とはいえインテルでも、ユーベで起きたのと同じ事態が起こらないとは限らない。強化部門にはピエロ・アウジリオSDが、マネジメント部門にはジョバンニ・ガルディーニが、それぞれの責任者として存在している。
マロッタはこの2人を統括するCEOという立場になるわけで、3人がどのような関係で実際の仕事を進めることになるのか、それが上手く機能するのかは、今後の注目点だ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ(スカイ・イタリア)
翻訳:片野道郎
※ワールドサッカーダイジェスト2019年2月7日号より転載
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
マロッタはこの2人を統括するCEOという立場になるわけで、3人がどのような関係で実際の仕事を進めることになるのか、それが上手く機能するのかは、今後の注目点だ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ(スカイ・イタリア)
翻訳:片野道郎
※ワールドサッカーダイジェスト2019年2月7日号より転載
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。