「ユベントス内紛」の舞台裏…敏腕経営者は直属の部下に裏切られた

カテゴリ:メガクラブ

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2019年02月13日

マロッタはインテルで同じ事態にも…。

ユベントスを追われたマロッタ(左)はスティーブン・チャン会長(右)らに自らを売り込み、インテルに新天地を求めた。(C)Getty Images

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 ユーベを追い出されたマロッタが、次の仕事場として選んだのはインテルだった。これはインテルがマロッタに声をかけたというよりは、かねてから「インテルにはクラブを代表する顔となるようなトップディレクターが欠けている」と考えていたマロッタが、自らを売り込んだ結果だ。

 当初、オーナーである蘇寧グループはあまり前向きではなかったが、「インテルのようなビッグクラブにはそういう存在が必要だ」というマロッタの主張を受け入れ、18年12月、スポーツ部門CEOとして契約に踏み切っている。
 
 とはいえインテルでも、ユーベで起きたのと同じ事態が起こらないとは限らない。強化部門にはピエロ・アウジリオSDが、マネジメント部門にはジョバンニ・ガルディーニが、それぞれの責任者として存在している。

 マロッタはこの2人を統括するCEOという立場になるわけで、3人がどのような関係で実際の仕事を進めることになるのか、それが上手く機能するのかは、今後の注目点だ。

文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ(スカイ・イタリア)
翻訳:片野道郎
※ワールドサッカーダイジェスト2019年2月7日号より転載

【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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