「森保ジャパンの真の覚醒を促す一戦になる」
チームとしての熟度が足りていないとしても、日本代表をひとつの「個の集合体」と見るなら、ベスト4進出になんら驚きはない。その歩みが5戦連続の1点差勝ちであったとしてもだ。
次の準決勝の相手は強豪イランであり、そこを勝ち抜けば決勝で対峙するのは韓国か、オーストラリアか。なんにせよ、ここからはガチンコの殴り合いだ。引いた相手を攻めあぐねるような試合とはならず、純粋なタレント力とベンチワークが大一番の明暗を分けるだろう。
となれば、大迫の怪我が癒え、武藤嘉紀が出場停止明けで、切り札となり得る乾貴士のコンディションが上がっているのは心強く、ここにきて塩谷司、伊東純也ら良質な攻守のオプションを手に入れたのも大きい。苦しい試合を重ねながら、森保ジャパンはますます魅力的なチームに進化しているのだ。
次の準決勝の相手は強豪イランであり、そこを勝ち抜けば決勝で対峙するのは韓国か、オーストラリアか。なんにせよ、ここからはガチンコの殴り合いだ。引いた相手を攻めあぐねるような試合とはならず、純粋なタレント力とベンチワークが大一番の明暗を分けるだろう。
となれば、大迫の怪我が癒え、武藤嘉紀が出場停止明けで、切り札となり得る乾貴士のコンディションが上がっているのは心強く、ここにきて塩谷司、伊東純也ら良質な攻守のオプションを手に入れたのも大きい。苦しい試合を重ねながら、森保ジャパンはますます魅力的なチームに進化しているのだ。
気になるのは疲労の蓄積で、ウズベキスタン戦を除けば、ほぼ同じメンバーで先発を構成してきた。こうした状況でも効力を発揮するのが、個々の経験値。体力的に、精神的に厳しい局面でいかに互いをフォローし合えるか。日本の選手たちにはそれができる。だからこそ優勝候補の一角を担っているわけで、選手たちには、過去最多4度の優勝を誇るアジアの巨人としての自負もあるだろう。吉田や槙野智章、長友、大迫らが堂安、南野、冨安らを手厚くバックアップし、若手の経験値をも釣り上げているのがよく分かる。なんという総合力、なんという一体感か!
イラン戦は最大の難関かもしれない。換言すればここまでの試合は、優勝するための準備期間だったのだ。アジアの枠を超えたロシア・ワールドカップ出場国同士の、途轍もなくハイレベルな攻防戦が繰り広げられるだろう。森保ジャパンの真の覚醒を促す一戦になると、期待せずにはいられない。総合的に見て、日本こそがアジア最強だというわたしの見立てに変更はない。
頑張れ、ニッポン!!
<了>
著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。
イラン戦は最大の難関かもしれない。換言すればここまでの試合は、優勝するための準備期間だったのだ。アジアの枠を超えたロシア・ワールドカップ出場国同士の、途轍もなくハイレベルな攻防戦が繰り広げられるだろう。森保ジャパンの真の覚醒を促す一戦になると、期待せずにはいられない。総合的に見て、日本こそがアジア最強だというわたしの見立てに変更はない。
頑張れ、ニッポン!!
<了>
著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。