「オリンピックに出たいですから」目下の照準は東京五輪
さらに自信をつけたのは、天皇杯でのJ1との対戦だろう。ベスト4まで躍進した昨季の山形で、安西は契約上出場できなかった柏戦を除く4試合(岐阜、FC東京、川崎、仙台)すべてに先発出場。FC東京戦でもまた、ボランチのところから縦の動きを作れたという手応えを得た。川崎戦ではCKから2ゴールを演出。最後まで泥臭く走り切る守備も見せた。
長所を伸ばし、課題を克服していった山形での1年半。監督やコーチにも自分から話を聞きに行き、どんな状況でも前に進むことだけを考えていた。「オリンピックに出たいですから」と、来年に迫った大きな舞台が目下の照準である。
新しい環境の中で、経験したことのない壁に直面することもあるだろうが、まもなく21歳を迎える安西海斗は、それをなんとかして乗り越えていくはずだ。エスタジオ・アクサに切り立つ荒々しい岩盤をバックに、活き活きとプレーする海斗の映像が送られてくるのを心待ちにしている。
取材・文●頼野亜唯子(フリーライター)
新しい環境の中で、経験したことのない壁に直面することもあるだろうが、まもなく21歳を迎える安西海斗は、それをなんとかして乗り越えていくはずだ。エスタジオ・アクサに切り立つ荒々しい岩盤をバックに、活き活きとプレーする海斗の映像が送られてくるのを心待ちにしている。
取材・文●頼野亜唯子(フリーライター)