「駆け込み移籍」のメカニズム――締め切り間際のビックディールはこうして起こる

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2014年08月29日

今夏は政情不安のウクライナからタレントが流出か。

ウィリアンとともにチェルシーに駆け込んだエトーの移籍は、アンジの突然の方針転換が大きな理由だった。 (C) Getty Images

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【パターン6】所属するクラブやリーグにトラブル発生
 
 記憶に新しいのは、緊縮財政路線に急転換したアンジで重荷となったエトーとウィリアンが、チェルシーに揃って流れ込んだ13年夏の駆け込みだ。稀なケースではあるものの、今夏に限れば内戦状態が続くウクライナのクラブから、タレントが一気に流出する可能性が考えられる。シャフタールのベルナールやD・コスタ、ディナモ・キエフのレンスは4大リーグ行きが囁かれている。
 
[パターン6の主な事例]
2013年8月25日|ウィリアン/アンジ → チェルシー
2013年8月29日|サミュエル・エトー/アンジ → チェルシー
 
[パターン6 今夏の注目銘柄]
ベルナール(シャフタール)
ドグラス・コスタ(シャフタール)
イェレマイン・レンス(ディナモ・キエフ)
 
【パターン7】「ポルトガルのクラブからゼニト」のルート
 
 12年夏にビッグサプライズを提供したのが、9月3日にフッキとヴィツェルのダブル獲りをやってのけたゼニトだ。西欧の主要リーグから、移籍マーケットを数日遅れてクローズさせるロシア市場のからくりを巧みに利用し、競合相手が消えたタイミングで一気に契約をまとめ上げたのだ。
 
 ゼニトは今夏にポルトガル人のヴィラス・ボアスが新監督に就任。すでにベンフィカからガライを獲得するなど依然としてポルトガル方面とのパイプは強く、2年ぶりの再現があっても不思議はない。
 
[パターン7の主な事例]
2012年9月3日|フッキ/ポルト → ゼニト
2012年9月3日|アクセル・ヴィツェル/ベンフィカ → ゼニト
 
[パターン7 今夏の注目銘柄]
ニコラス・ガイタン(ベンフィカ)
ジャクソン・マルティネス(ポルト)
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2014年9月4日号より一部修正・加筆。
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