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ドログバが日本戦での「骨折騒動」を語る――コートジボワールの英雄を蘇らせたのは偉人からの電話だった【独占】

カテゴリ:ワールド

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2018年12月05日

「Jリーグのレベルはますます上がるよ!」

Jリーグに対する持論も展開したドログバ。現在、プレミアリーグでプレーする二人の日本人へも、コメントを寄せた。 写真: 徳原隆元

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 キャリアで最大とも言うべき怪我を負った一戦から約8年の時が流れ、その間に数々の栄光を手にしてきたドログバは、この取材の5日前に自身のSNS、で「これまでに出会い、僕のキャリアを唯一無二のものにしてくれたすべての選手、監督、チーム、ファンに感謝したい」と綴って、現役引退を発表した。

 そんなドログバに、筆者は聞きたいことがあった。それは、現在、プレミアリーグでプレーしている二人の日本人ストライカー、岡崎慎司(レスター)と武藤嘉紀(ニューカッスル)についてだ。

 今シーズンは両選手とも、出場機会に恵まれず苦しんでいる感が否めないが、それでもプレミアリーグで2度の得点王(2006-07、2009-10)を獲得したストライカーは、「問題ないんじゃないかな?」と分析する。

「選手として成長するためには、最高の選手、最高のチームが揃ったリーグでプレーすることが一番の鍵になる。彼らはすでに競争力が激しく、世界最高のストライカーが揃っているリーグにいるわけだから問題ないと思うよ」

 かつて自身が活躍したプレミアで、悪戦苦闘する日本人ストライカーへアドバイスを送ったアフリカ・サッカー史上最強の点取り屋は、日本サッカーへのリスペクトも示してくれた。

「クオリティーの高い選手で構成されていて、パスを多用し、スピードに優れたプレーをする印象があるし、非常に魅力的な試合をすると思っている。だからこそ、イニエスタやポドルスキ、トーレスが日本のリーグでやっているんだと思う。

 それに過去にはジーコもプレーし、良い思い出があると語っていたよね。そうやって、ワールドカップの経験者が日本のリーグに来て実際にプレーすることで、リーグのレベルがますます上がるだろうし、今後の発展に繋がるのだと思うよ」

 取材の終盤にドログバは、「トーレスとは、たまにだけど連絡を取っているよ。こないだも良いゴールを決めていたよね?」と、チェルシー時代の同僚の最新ゴールシーンを回想し、日本への興味を示してもいた。

 その数々の言葉を耳にし、もしドログバがまだ現役を続けていていたならば、多く大物選手が移籍するようになった近年のJリーグで、彼自身もプレーしていたかもしれないとの、空想を抱かずにはいられなかった。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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