「Jリーグのレベルはますます上がるよ!」
キャリアで最大とも言うべき怪我を負った一戦から約8年の時が流れ、その間に数々の栄光を手にしてきたドログバは、この取材の5日前に自身のSNS、で「これまでに出会い、僕のキャリアを唯一無二のものにしてくれたすべての選手、監督、チーム、ファンに感謝したい」と綴って、現役引退を発表した。
そんなドログバに、筆者は聞きたいことがあった。それは、現在、プレミアリーグでプレーしている二人の日本人ストライカー、岡崎慎司(レスター)と武藤嘉紀(ニューカッスル)についてだ。
今シーズンは両選手とも、出場機会に恵まれず苦しんでいる感が否めないが、それでもプレミアリーグで2度の得点王(2006-07、2009-10)を獲得したストライカーは、「問題ないんじゃないかな?」と分析する。
そんなドログバに、筆者は聞きたいことがあった。それは、現在、プレミアリーグでプレーしている二人の日本人ストライカー、岡崎慎司(レスター)と武藤嘉紀(ニューカッスル)についてだ。
今シーズンは両選手とも、出場機会に恵まれず苦しんでいる感が否めないが、それでもプレミアリーグで2度の得点王(2006-07、2009-10)を獲得したストライカーは、「問題ないんじゃないかな?」と分析する。
「選手として成長するためには、最高の選手、最高のチームが揃ったリーグでプレーすることが一番の鍵になる。彼らはすでに競争力が激しく、世界最高のストライカーが揃っているリーグにいるわけだから問題ないと思うよ」
かつて自身が活躍したプレミアで、悪戦苦闘する日本人ストライカーへアドバイスを送ったアフリカ・サッカー史上最強の点取り屋は、日本サッカーへのリスペクトも示してくれた。
「クオリティーの高い選手で構成されていて、パスを多用し、スピードに優れたプレーをする印象があるし、非常に魅力的な試合をすると思っている。だからこそ、イニエスタやポドルスキ、トーレスが日本のリーグでやっているんだと思う。
それに過去にはジーコもプレーし、良い思い出があると語っていたよね。そうやって、ワールドカップの経験者が日本のリーグに来て実際にプレーすることで、リーグのレベルがますます上がるだろうし、今後の発展に繋がるのだと思うよ」
取材の終盤にドログバは、「トーレスとは、たまにだけど連絡を取っているよ。こないだも良いゴールを決めていたよね?」と、チェルシー時代の同僚の最新ゴールシーンを回想し、日本への興味を示してもいた。
その数々の言葉を耳にし、もしドログバがまだ現役を続けていていたならば、多く大物選手が移籍するようになった近年のJリーグで、彼自身もプレーしていたかもしれないとの、空想を抱かずにはいられなかった。
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)