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ドログバが日本戦での「骨折騒動」を語る――コートジボワールの英雄を蘇らせたのは偉人からの電話だった【独占】

カテゴリ:ワールド

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2018年12月05日

骨折から脅威の復活! 彼を奮い立たせた大物からの電話

その悲痛な表情は、アフリカでの史上初のワールドカップ出場に意欲を燃やしていた“英雄”のショッキングなシーンとして語られることとなった。 (C) Getty Images

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 果たしてこの時、ドログバ本人はいかなる思いを抱いていたのか? 素直に聞いてみると、負傷直後の緊急手術で入れたメスの痕を「ほら、これだよ」と見せ、当時のエピソードを交えつつ語ってくれた。

「本当に悲しかったね。アフリカでの最初のワールドカップで、何が何でもプレーしたいって思っていたんだけど、開幕の11日前に怪我をしてしまったからね。とにかく痛かった。担当のドクターには、『骨折をしているけど、何とかプレーできないか?』ってお願いしたけど、ちょっと腕を下ろしただけでも、凄く痛かった。だから最初は諦めていた。

 けど、そのドクターが懸命に手当てをしてくれて、7日後にはトレーニングを再開し、実際にアフリカでの最初のワールドカップに出場できた。それは僕にとって、最高の思い出さ」

 そう、この男は骨折が完治していない状態で、直後のワールドカップ全3試合に出場したのである。しかも、そのうち2試合でフル出場を果たし、ブラジル代表とのグループリーグ2戦目では、同大会でチーム唯一となるゴールを決めてみせた。

 手負いの状態でのプレーは、いくら腕利きのドクターがサポートしていたとはいえ、容易なことではない。聞けばこの時、折れかけた心をかき立てたのは、とある大物からの電話だったという。

「骨折をしてから3日目、南アフリカから電話があった。出ると、『腕の調子はどうだ? 君は絶対に出場しなければいけないよ』って言われたんだ。誰だろうと思ったら、その声の主は、あのネルソン・マンデラだったんだよ。その時はさすがに驚いたね」

 南アフリカで長く続いた人種隔離政策「アパルトヘイト」に反対する闘争活動や格差是正、経済対策に尽力した世界的な政治家で、アフリカ初のワールドカップ開催招致に多大なる貢献をし、2013年12月5日にこの世を去るまで、人種の壁と戦った“偉人”からの言葉に、ドログバは奮い立った。

「彼をはじめとする多くの人たちからの励ましは、自分を奮い立たせる動機になった。怪我を押しての出場は、キャリアを考えれば、かなりリスキーだったけど、出たことは間違っていなかったと思っているよ」
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