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広島時代から読み解くバランス重視の“森保スタイル”! ボランチでキーマンとなりうる選手は…

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2018年10月11日

扱いが予測できないのは柴崎。

創造性豊かな柴崎も守備面に不安が。パナマ戦・ウルグアイ戦でどう起用されるか見物だ。(C)SOCCER DIGEST

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 MFのキーマンは遠藤。ボール奪取に優れ、アタッカーをシンプルにサポートする。森保監督が求めるボランチ像にピタリと当てはまる選手だ。シント=トロイデンからのキャリアアップを期待したい。逆に扱いが予測できないのは柴崎だ。西野ジャパンでは、柴崎、長谷部、香川真司と、中央に創造性のある選手が起用され、サイドに乾貴士と原口元気という守備に走り回れるハードワーカーが置かれた。しかし、バランス重視の森保監督の選択は、おそらく異なる。前線やサイドはシンプルな質的優位で攻め、中央は堅く守りたいはず。そうなると、柴崎の守備面は物足りない。以前に比べて格段に向上したとはいえ、スペイン移籍後、クラブでボランチを任されることが極めて少ない事実にも、それは表われている。ヴァイッド・ハリルホジッチ元日本代表監督も、柴崎をボランチではなく、トップ下で起用した経緯がある。やはり欧州基準で見ると、柴崎の守備は不安材料になるのだろう。香川も含めて、西野ジャパンで活躍した選手がスムーズにフィットするかは不透明。ポジションが無いかもしれないし、変わるかもしれない。実際のところ、森保監督のスタイルに当てはまるボランチは人材不足だ。
 
 手薄なボランチに比べ、DFは粒揃い。CBは吉田麻也を筆頭に、昌子源、槙野智章、三浦弦太。SBも酒井宏樹、長友佑都をはじめ、佐々木翔、室屋成など、3バックでも4バックでも想定できる顔ぶれになっている。層の厚いDFにおいて、さらにキーマンを挙げるなら冨安健洋か。シント=トロイデンでフル出場を続ける19歳は、いずれ大きなステップアップを果たすかもしれない。それ以外の候補としては、左利きの丸山祐市や福森晃斗らが、左ストッパーに抜擢される可能性もある。
 
 逆にチャンスが乏しいと考えられるのは、山中亮輔、小池龍太といった技巧派のSB。理由は柴崎と同じだ。森保ジャパンにおけるボランチやSBは、創造性よりも役割に忠実で、アタッカーをサポートする地味な仕事が優先される。能力があっても、不遇をかこつ選手もいるだろう。
 
 GKのキーマンは読めない。ティボー・クルトワのような高身長を活かしたプレーを、シュミット・ダニエルや林彰洋に望むか。あるいはジョーダン・ピックフォードやケイラー・ナバスのように運動能力を利したプレーを、東口順昭や権田修一、中村航輔らに期待するか。いずれにせよ、自らの武器を磨き、対世界で存在感を示すGKの台頭が待たれる。
 
文●清水英斗(サッカーライター)
 
※『サッカーダイジェスト』2018年10月25日号「中島、堂安、南野― 新ビッグ3に成り上がれ!! “森保スタイル”の見どころは?」を転載
 
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