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広島時代から読み解くバランス重視の“森保スタイル”! ボランチでキーマンとなりうる選手は…

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2018年10月11日

戦術の出発点となるアタッカーは大事だ。

9月11日、コスタリカ戦の布陣。

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『型』の最も大きな関心事は、3バックと4バックのどちらを採用するかだが、これは状況次第だろう。3-4-2-1は、ゴールに直結する中央のスペースに、最後尾は3人のCB、最前線は3人のアタッカーを、同時に置ける効率的なシステム。重要なスペースを管理し、安定的に戦いやすい。一方、4-4-2(攻撃時は4-2-3-1)は、陣形がコンパクトでセカンドボールを拾いやすく、中盤の攻防が激しいアグレッシブな展開に向く。これらは戦略に応じて選択できる。
 
 例えば東京五輪は、真夏の過密日程だ。運動量が落ちるため、3バックの落ち着いたゲーム運びが理に適う。U-21代表を率いたアジア大会は好例だった。一方でカタール・ワールドカップは、冬の涼しい気候。相手のクオリティと強度を考えると、A代表は4バックでアグレッシブさに対抗する必要性が高まるだろう。
 
 これらの型を試合に応じて、どのように使い分けるか。選手と監督の『対応力』が、問われるところだ。
 
 森保監督の志向を踏まえると、質的優位を確保できるアタッカーが、戦術上のキーマンだ。単独で打開できる選手がいれば、他のスペースを埋めることができ、バランスが崩れにくい。その最有力は中島だが、左サイドは右利きのアタッカーが多く、候補には事欠かない。裏のキーマンは、右サイドのアタッカーかもしれない。ここ10年ほどの間、日本代表には左利きが極めて少なく、特に仕掛けに長けた選手は皆無だった。その点、東京五輪世代以下には、堂安、三好康児、久保建英など、将来性豊かなレフティが少なくない。彼らが成長すれば、コスタリカ戦のように両翼の仕掛けを中心に、バランスを構築する型が基本になる可能性はある。
 
 だが、このような型に固執する必要はない。質的優位を得るのは、浅野のダイレクトな飛び出しでもいいし、中島を3-4-2-1の左シャドーに置いてリオネル・メッシのように最終ラインと中盤の間で仕掛けさせてもいい。仮にパトリックが帰化したら、両翼からのクロスでもいい。肝心なのは、質的優位を見込める選手に、得意なエリアでプレーさせること。そこから逆算して、MF、DFのポジションを整えていく。戦術の出発点となるアタッカーは大事だ。しかし、そういう選手がひとりもいなくても、やはり粘り強くバランスを保って戦うのが森保流だろう。
 
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