「最後のところでの変化」を求められる久保

その能力については高い評価を得ながらも、DFB杯で遠征メンバーからも外れるなど、ドルトムントでの立場が不安定な香川。移籍話も浮上しているが、どのような未来が彼に待ち受けているのか。 (C) Getty Images
◇香川 真司(ドルトムント)
展望を予測するのが、非常に難しい状況だ。新監督のリュシアン・ファーブルは、プレシーズンで4-3-3システムを採用し、中盤にはトップ下のポジションがない。
DFB杯1回戦で香川を遠征メンバーからも外したチームは、2部のグロイター・フュルト相手に大苦戦(後半ATに追いつき、120分目で勝ち越し)。今後も、中盤、攻撃陣におけるベストの組み合わせを模索する必要がある。
展望を予測するのが、非常に難しい状況だ。新監督のリュシアン・ファーブルは、プレシーズンで4-3-3システムを採用し、中盤にはトップ下のポジションがない。
DFB杯1回戦で香川を遠征メンバーからも外したチームは、2部のグロイター・フュルト相手に大苦戦(後半ATに追いつき、120分目で勝ち越し)。今後も、中盤、攻撃陣におけるベストの組み合わせを模索する必要がある。
また、CF不在の影響も露呈してしまった。ファーブル監督は、「チャンスは作れている。そこが一番大切だ」とコメントしていたが、クラブがCF補強に動き、獲得となれば、チーム内での状況も変わってくる。
前線での選手の組み合わせが変われば、中盤で必要とされる選手も変わってくる。また他クラブからのオファー内容によっては、移籍という選択肢も出てくるだろう。
◇久保 裕也(ニュルンベルク)
得点力に難を抱えるニュルンベルクで、攻撃の特効薬として期待されている。チームはDFB杯1回戦では2-0で勝利を収めたものの、5部リーグのリンクス相手にチャンスをことごとく外した。チームに必要なのは、「最後のところでの変化」だ。そしてその役割こそ、久保に求められているものである。
ヤングボーイズ(スイス)時代をよく知る、ベルンの地元紙『Berner Zeitung』のアレックス・トゥルンツ記者は、ドイツ紙『Bild』のインタビューに応え、以下のように久保を評価している。
「久保は非常に素早く、動きが良く、そして極めて動きが読めない選手だ。ピッチ上では時に、クレイジーなプレーでゴールをしてみせる。効率という点では、まだ欠けているものがある。システムに応じて、攻撃的な中盤としてもプレーできるし、トップ下でもプレーしていた」
ニュルンベルクのミヒャエル・ケルナー監督、は久保のプレーについて「狭いスペースで力を発揮する。戦術的にクレバーな選手だ」と、好感触を持っている。開幕のヘルタ・ベルリン戦では、メンバー入りの可能性もありそうだ。