イングランド――2失点は必然だった。
[ロシアW杯準決勝]クロアチア2-1イングランド/7月11日/ルジニキ(モスクワ)
【イングランド|採点・寸評】
チーム 5.5
3-1-4-2システムでクロアチア戦に臨み、幸先よく5分にトリッピアーの直接FKで先制するものの、その後は試合を支配される展開に。両ウイングバックはサイドの深い位置まで押し込まれ、ほぼ5バック状態だったため、中盤は3人で端から端まで守らざるを得ない苦しい状況。なおかつ攻撃でもヘンダーソンに厳しいマークがつくとビルドアップもうまくいかず、ロングフィードを前線に送り続けるだけの単調な展開に。ストーンズやウォーカーは、ボックス内で跳ね返し続けることができるタイプではないことを考えると、2失点は必然だったかもしれない。
[GK]
1 ジョーダン・ピックフォード 6.5
失点シーンはノーチャンスだろう。いくつか危ういシーンもあったが、7本中5本もの枠内シュートを止めており、いいセーブも見せた。ベスト4での敗戦となったが、今大会で株を上げた選手のひとりだ。
[DF]
2 カイル・ウォーカー 5.5(112分OUT)
10本もボックス内でクリアに成功するなどよく頑張っていたが、本職がサイドバックということもあり、クロアチアの際どいクロスへの対応は前半のうちから怪しかった。最終的に後半に失点を喫したが、これは時間の問題だったのかもしれない。とはいえ、圧倒的なスピードと当たりの強さで右サイドのスペースを埋め続けており、彼がいなければさらに多くのピンチが訪れていたはず。この試合も全体としては酷い内容だったわけではない。
5 ジョン・ストーンズ 5
明らかにクロアチアに狙われていた。実際、アーリークロスや、高速クロスを彼めがけて41本も放り込んでおり、地空両方で対人戦に不安のあるストーンズの、体力や集中力を削りにきていた。最終的にはボックス内で完全に集中力が途切れてしまい、その隙をマンジュキッチに突かれた。24歳の若者にとってはいい経験になったのではないだろうか。
6 ハリー・マグワイア 6
サイドにつり出された際の守備では危ういシーンもあったが、攻守ともに空中戦の強さを見せた。イングランド代表がここまで勝ち上がれたのはセットプレーの強さが大きな要因であり、とくにこの長身CBの存在が大きかった。
【イングランド|採点・寸評】
チーム 5.5
3-1-4-2システムでクロアチア戦に臨み、幸先よく5分にトリッピアーの直接FKで先制するものの、その後は試合を支配される展開に。両ウイングバックはサイドの深い位置まで押し込まれ、ほぼ5バック状態だったため、中盤は3人で端から端まで守らざるを得ない苦しい状況。なおかつ攻撃でもヘンダーソンに厳しいマークがつくとビルドアップもうまくいかず、ロングフィードを前線に送り続けるだけの単調な展開に。ストーンズやウォーカーは、ボックス内で跳ね返し続けることができるタイプではないことを考えると、2失点は必然だったかもしれない。
[GK]
1 ジョーダン・ピックフォード 6.5
失点シーンはノーチャンスだろう。いくつか危ういシーンもあったが、7本中5本もの枠内シュートを止めており、いいセーブも見せた。ベスト4での敗戦となったが、今大会で株を上げた選手のひとりだ。
[DF]
2 カイル・ウォーカー 5.5(112分OUT)
10本もボックス内でクリアに成功するなどよく頑張っていたが、本職がサイドバックということもあり、クロアチアの際どいクロスへの対応は前半のうちから怪しかった。最終的に後半に失点を喫したが、これは時間の問題だったのかもしれない。とはいえ、圧倒的なスピードと当たりの強さで右サイドのスペースを埋め続けており、彼がいなければさらに多くのピンチが訪れていたはず。この試合も全体としては酷い内容だったわけではない。
5 ジョン・ストーンズ 5
明らかにクロアチアに狙われていた。実際、アーリークロスや、高速クロスを彼めがけて41本も放り込んでおり、地空両方で対人戦に不安のあるストーンズの、体力や集中力を削りにきていた。最終的にはボックス内で完全に集中力が途切れてしまい、その隙をマンジュキッチに突かれた。24歳の若者にとってはいい経験になったのではないだろうか。
6 ハリー・マグワイア 6
サイドにつり出された際の守備では危ういシーンもあったが、攻守ともに空中戦の強さを見せた。イングランド代表がここまで勝ち上がれたのはセットプレーの強さが大きな要因であり、とくにこの長身CBの存在が大きかった。
[MF]
7 ジェシー・リンガード 5.5
この日も豊富な運動量で様々なエリアに顔を出したが、チームとしてアバウトなロングボールを送るシーンが多く、リンガード向きの展開だったとは言い難い。それでも惜しいシュートシーンもあったが、1本も枠内に飛ばすことはできなかった。
8 ジョーダン・ヘンダーソン 6(97分OUT)
相手に主導権を握られる苦しい展開ながら、逐一コーチングして守備ブロックを形成した。最低限の仕事はこなしたが、ある程度厳しくマークにつかれると攻撃では何もできないことが多い。もうワンランク上の選手になるためには、マークを独力ではがして縦パスを入れるなどバリエーションを増やしたいところだ。この日もバイタルエリアへの縦パスはほぼゼロだった。
12 キーラン・トリッピアー 7
開始直後のフリーキックで、隅を突く完璧なキックを直接決めてチームに先制点をもたらした。その後も攻守で右サイドを上下動し、高い位置での空中戦でも強さを見せるなど、この日のイングランドで最も素晴らしいパフォーマンスを見せた選手だった。
18 アシュリー・ヤング 5.5(91分OUT)
マグワイアがスピード系ではないにせよ、もう少し対面するウイングを受け渡して相手のサイドバックにまでプレスにいく場面を作りたかった。彼が低い位置にとどまっていたことで、イングランドの重心は低くなってしまった。攻撃でも横パスやバックパスばかりで、アクセントになることはできなかった。
20 デル・アリ 6
守備で振り回され、浮き球に競り合うシーンが多く、武器である飛び出しや高い位置で前を向いた時だけに披露できる攻撃のアイデアを形にすることはできなかった。
7 ジェシー・リンガード 5.5
この日も豊富な運動量で様々なエリアに顔を出したが、チームとしてアバウトなロングボールを送るシーンが多く、リンガード向きの展開だったとは言い難い。それでも惜しいシュートシーンもあったが、1本も枠内に飛ばすことはできなかった。
8 ジョーダン・ヘンダーソン 6(97分OUT)
相手に主導権を握られる苦しい展開ながら、逐一コーチングして守備ブロックを形成した。最低限の仕事はこなしたが、ある程度厳しくマークにつかれると攻撃では何もできないことが多い。もうワンランク上の選手になるためには、マークを独力ではがして縦パスを入れるなどバリエーションを増やしたいところだ。この日もバイタルエリアへの縦パスはほぼゼロだった。
12 キーラン・トリッピアー 7
開始直後のフリーキックで、隅を突く完璧なキックを直接決めてチームに先制点をもたらした。その後も攻守で右サイドを上下動し、高い位置での空中戦でも強さを見せるなど、この日のイングランドで最も素晴らしいパフォーマンスを見せた選手だった。
18 アシュリー・ヤング 5.5(91分OUT)
マグワイアがスピード系ではないにせよ、もう少し対面するウイングを受け渡して相手のサイドバックにまでプレスにいく場面を作りたかった。彼が低い位置にとどまっていたことで、イングランドの重心は低くなってしまった。攻撃でも横パスやバックパスばかりで、アクセントになることはできなかった。
20 デル・アリ 6
守備で振り回され、浮き球に競り合うシーンが多く、武器である飛び出しや高い位置で前を向いた時だけに披露できる攻撃のアイデアを形にすることはできなかった。