【週刊サッカーダイジェスト編集長が見た】日本対ギリシャ戦

カテゴリ:国際大会

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年06月20日

8年前と同じ筋道を辿っているが、違う結末を期待する。

この8年間の歩みを無駄にしないためにも、8年前と同じ結末だけは絶対に避けてほしい。 (C) Getty Images

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◆コロンビア戦について
 
 3戦目は他力本願となってしまったが、まずは日本がコロンビアに勝つことが最低条件だ。相手がすでにグループリーグ突破を決めていることが、どう影響するのか。主力メンバーを落としてくるのか。もっとも、それで日本が勝てると言うのは、あまりに楽観的すぎるが……。
 
 あえてポジティブな材料を挙げるとすれば、これまで親善試合とはいえ、日本はアウェーで割と良い試合を演じてきた。12年10月のフランス戦、昨年11月のベルギー戦のように、引かずに仕掛けてくる強いチームが相手のほうが、力を発揮しやすい。おそらくコロンビアが試合の主導権を握ることになるだろうが、日本は欧州遠征の時のように、耐え凌ぎながら自分たちの時間帯を作り、相手のミスを突いてゴールを奪うことができるか。もちろん、コンフェデレーションズ・カップのブラジル戦にように、圧倒されて何もできないまま終わる可能性もあるが……。
 
 コロンビア戦ではアウェーと言える状況下で、勝つしかない。南米開催のゲームで勝ったことがなく、もともと南米勢を苦手とする日本にとっては、極めて困難なことではあるが、逆境をはね返し、数的優位を保ちながらパスワークで崩していく日本の攻撃サッカーを見せてもらいたいものだ。コートジボワールがギリシャに引き分け以下に終わり、日本が2点差以上でコロンビアに勝てばグループリーグ突破が決まるが、もはやそんな計算は必要ない。選手はもちろん、ザッケローニ監督には、今度こそ勇気とプライドを示してもらいたい。
 
 ここまで日本は、残念ながら8年前(ドイツ大会)と同じストーリーをなぞっているが、3戦目となるコロンビア戦では全く異なるストーリーを我々に披露くれることを期待している。
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