試合をふたつに分けて見なければいけない。最初は均衡の取れた試合をしていたが、最後はパスがつながらずに、ゴールに向かえなかった。前半に退場者（カツラニス）を出してしまい、不利な状況になってしまった。
 
　選手には、「ひとつになってやろう」と言って送り出した。後半は日本に圧倒的に支配されていたが、カウンターから数少ないチャンスを狙った。攻撃面でまったくチャンスがなかったわけではなく、それを上手く活用できなかっただけだ。１、２回は決定的なチャンスがあったが、残念ながら生かせなかった。選手はみんな疲れていた。もし退場者が出ていなければ、ギリシャが勝っていたかもしれない。
 
――カツラニスが退場になりましたが。
　ビデオを見て分析しないといけない。オフェンスにおいては難しい状況にあって、前に出られず、ボールを保持もできずに、全力を出し切れなかった。
 
――日本のパスワークを警戒していたと思うが、それは想像通りだったか、それともそれ以上だったか？
　日本は良いパフォーマンスを見せていた。攻撃的なチームだったと感じるが、どのチームも日本を分析しているし、その攻撃を抑えようとしている。日本は個人の技量も優れていた。
 
――退場者が出た後、ボールを支配されていたが、失点しなかった要因は？
　確かにゲームには大きな影響が出た。退場者が出るとひとり足りないわけで、より全体がコンパクトな陣形を保って、FWと最終ラインが近づいてプレーする必要があった。選手たちにはハーフタイムにも言ったが、守備的に、よりコンパクトにして、それでいて攻撃しないといけない。ボールを奪って、スペースを上手く利用して、タイミング良く攻撃しないといけない。

【写真で振り返る】日本 対 ギリシャ