井手口陽介が今夏リーズに合流! 強化スタッフ藤田俊哉氏が日本代表MFの可能性に言及

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月30日

井手口は“トップ・トップ”に共通する折れない心を持っている

昨年8月の豪州戦では試合を決めるミドルを叩き込み、W杯出場権獲得に貢献。W杯登録メンバー入りも掴みたいところだ。写真:田中研治

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 半年間で5試合の出場にとどまった井手口のスペインでの挑戦を、失敗と見るか成功と見るか。数字だけで捉えれば、失敗かもしれない。しかし、井手口はレギュラーポジションこそ奪えなかったものの、「新しい刺激を受けて成長したい」という目標に向けては確実に一歩前進したのも紛れもない事実だろう。

 ブラジルとベルギーとの戦いを経て得た“悔しさ”がなかったら、前倒しで海外移籍という決断はしなかっただろう。そしてこの半年間のスペイン挑戦で、井手口は新たな壁にぶつかり、また“悔しさ”を感じることができた。

 本田圭佑、吉田麻也、川島永嗣しかり。彼らはつねに新しい挑戦を繰り返しては、次々と壁にぶつかった。そのつど悔しさをバネにして、かならず成長してきたのである。彼らを筆頭に日本代表の面々は、挫折知らずのエリートなどほとんど存在しない。こうした“トップ・トップ”のメンタリティに共通しているのは、折れない心を持っていることだ。

「絶対に見返してみせる! ここでは絶対に終わらない!」
 そんな野心に満ちあふれた向上心=情熱が、井手口にもある。そのことを、4月にスペインへ訪問した際、彼との会話のなかであらためて強く感じた。

 だから、井手口は近い将来、間違いなくヨーロッパで活躍できる選手になると私は考えている。彼自身も「世界のトップレベルで通用する選手になること」を大きな目標として掲げているが、その足がかりとして、今夏、井手口はリーズへ移籍することが決まっている。リーズは来シーズンもチャンピンシップ(イングランド2部)で戦うが、テクニカルディレクターのビクターも「チャンピオンシップに順応し、確実に実力をつけて、クラブをプレミアリーグ昇格に導く活躍を期待している」とエールを送っている。

 1年後には、吉田麻也、岡崎慎司に続く日本人プレミアリーガーの誕生となるか。飛躍のきっかけとして、ワールドカップの最終メンバーに残って、大舞台でまた新たな刺激を受けて成長してくれることを切に願っている。

◆プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、16-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。新シーズンよりイングランドのリーズ・ユナイテッドでスタッフ入り。また、今年7月より藤田俊哉×H.I.S.ブログ『藤田俊哉サロン』がスタート
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