欧州遠征で衝撃を受けた井手口は、一刻も早くヨーロッパへ渡ることを決意した
リーズが井手口へ最初にオファーを出したのが、昨年の夏だった。
2017-2018シーズンからリーズの強化スタッフとなった私は、クラブのアジアに関する強化からマーケティングなどすべてを担当している。そこで、井手口の移籍にも携わることになったのだが、その後、井手口がリーズに合流するタイミングについて、クラブ同士で協議を重ねた結果、ワールドカップ終了後がベストだろうという結論に至ったのである。
しかしその後、状況が一変する。昨年11月に日本代表が戦ったブラジル戦とベルギー戦を経て、井手口の心境に変化が生まれたのだ。ブラジルに1対3、ベルギーに0対1で敗れた日本。2試合ともピッチに立った井手口は、世界のトップレベルを肌で感じた。「自分はなにもできなかった…」。ブラジルとベルギーという“トップ・トップ”の選手とのとてつもない差に、大きな衝撃を受けたという。
どうすれば、その差を埋められるのか。自問自答を重ねる日々を過ごすなか、彼が出した結論が、一刻も早くヨーロッパに渡ることだった。
その熱い思いに応えるように、両クラブも急ピッチで移籍話を進めて、今年1月の移籍発表へとつながったのだ。
リーズへの完全移籍を経て、最初の半年間は、スペインのクルトゥアル・レオネサにレンタル移籍することになった。もちろん、そのままリーズでプレーする選択肢もあった。しかし、スペイン2部リーグは決してレベルが低くはない。そのうえ、フィジカル面ではリーズが戦うチャンピオンシップほど激しくない。ここなら良い準備ができるのではと、リーズは井手口に提案した。そんな経緯を経てスペインでのプレーを決断した。
2017-2018シーズンからリーズの強化スタッフとなった私は、クラブのアジアに関する強化からマーケティングなどすべてを担当している。そこで、井手口の移籍にも携わることになったのだが、その後、井手口がリーズに合流するタイミングについて、クラブ同士で協議を重ねた結果、ワールドカップ終了後がベストだろうという結論に至ったのである。
しかしその後、状況が一変する。昨年11月に日本代表が戦ったブラジル戦とベルギー戦を経て、井手口の心境に変化が生まれたのだ。ブラジルに1対3、ベルギーに0対1で敗れた日本。2試合ともピッチに立った井手口は、世界のトップレベルを肌で感じた。「自分はなにもできなかった…」。ブラジルとベルギーという“トップ・トップ”の選手とのとてつもない差に、大きな衝撃を受けたという。
どうすれば、その差を埋められるのか。自問自答を重ねる日々を過ごすなか、彼が出した結論が、一刻も早くヨーロッパに渡ることだった。
その熱い思いに応えるように、両クラブも急ピッチで移籍話を進めて、今年1月の移籍発表へとつながったのだ。
リーズへの完全移籍を経て、最初の半年間は、スペインのクルトゥアル・レオネサにレンタル移籍することになった。もちろん、そのままリーズでプレーする選択肢もあった。しかし、スペイン2部リーグは決してレベルが低くはない。そのうえ、フィジカル面ではリーズが戦うチャンピオンシップほど激しくない。ここなら良い準備ができるのではと、リーズは井手口に提案した。そんな経緯を経てスペインでのプレーを決断した。