リバプール――チームの士気を下げたカリウスの信じがたいミス。
[チャンピオンズ・リーグ決勝]レアル・マドリー 3-1 リバプール/5月26日/オリンピスキ
【リバプール|採点・寸評】
チーム 5.5
個の力でプレスを回避できるレアル・マドリーを相手に、どこでプレスをかけてボールを奪い、強みのカウンターを仕掛けるのかが最後まで明確にならなかった。またレギュラーメンバーが揃えば強いが、戦力の層が薄く、セカンドプラン、サードプランを持っていない。サラーの負傷退場でその弱点が顕在化してしまった。
[GK]
1 ロリス・カリウス 4
失点するまでは悪くないプレーを見せていたが、ファイナル特有の雰囲気や緊張感により、集中力を維持できなくなってしまったのだろう。1失点目のスローのミスと3失点目のファンブルは、プロ選手としてあるまじき失態であり、チームの士気まで下げてしまう初歩的なミス。DF陣が予想以上の奮闘を見せていただけに、守護神の凡ミス連発がより残念だった。監督、フロント、サポーターの「もっとも優先度の高い補強ポイント」の認識が揃っただろう。
[DF]
4 フィルジル・ファン・ダイク 6.5
安定の一言。大柄な体躯を活かして強さを見せつつ、コーチングで最終ラインを統率しつづけた。C・ロナウドとの1対1にも落ち着いて対応し、ドリブルミスを誘発させるなど、その守り方にはスケールの大きさが感じられた。CBふたりに大きなミスがない中での3失点はアンラッキーという他ない。
6 デヤン・ロブレン 6.5
今シーズン1番の出来だったかもしれない。緊張状態が彼に迷いを忘れさせたのか。持ち前の機動力とフィジカルの強さを駆使し、ことごとく対人戦で勝利。相手アタッカー陣の裏への鋭い抜け出しにも身体を張って対応しつづけた。GKカリウスとは対照的に、来シーズン以降に可能性を感じさせる一戦となった。
26 アンドリュー・ロバートソン 5.5
攻守にハードワークし、好パフォーマンスを披露した。75分にはC・ロナウドが裏に抜け出す「必殺」の形を、クリーンタックルでストップ。ただ、3失点目の場面では、交代直後のエムレ・ジャンとのコミュニケーションがうまくいかず、ベイルにフリーでシュートを撃たせてしまった。
66 トレント・アレクサンダー=アーノルド 6
サイドでの対人戦やセンターに絞る動きなどを、90分間ミスなく持続させた。試合には負けたものの、19歳が決勝の大舞台で素晴らしいパフォーマンスを披露したことに敬意を表したい。
【リバプール|採点・寸評】
チーム 5.5
個の力でプレスを回避できるレアル・マドリーを相手に、どこでプレスをかけてボールを奪い、強みのカウンターを仕掛けるのかが最後まで明確にならなかった。またレギュラーメンバーが揃えば強いが、戦力の層が薄く、セカンドプラン、サードプランを持っていない。サラーの負傷退場でその弱点が顕在化してしまった。
[GK]
1 ロリス・カリウス 4
失点するまでは悪くないプレーを見せていたが、ファイナル特有の雰囲気や緊張感により、集中力を維持できなくなってしまったのだろう。1失点目のスローのミスと3失点目のファンブルは、プロ選手としてあるまじき失態であり、チームの士気まで下げてしまう初歩的なミス。DF陣が予想以上の奮闘を見せていただけに、守護神の凡ミス連発がより残念だった。監督、フロント、サポーターの「もっとも優先度の高い補強ポイント」の認識が揃っただろう。
[DF]
4 フィルジル・ファン・ダイク 6.5
安定の一言。大柄な体躯を活かして強さを見せつつ、コーチングで最終ラインを統率しつづけた。C・ロナウドとの1対1にも落ち着いて対応し、ドリブルミスを誘発させるなど、その守り方にはスケールの大きさが感じられた。CBふたりに大きなミスがない中での3失点はアンラッキーという他ない。
6 デヤン・ロブレン 6.5
今シーズン1番の出来だったかもしれない。緊張状態が彼に迷いを忘れさせたのか。持ち前の機動力とフィジカルの強さを駆使し、ことごとく対人戦で勝利。相手アタッカー陣の裏への鋭い抜け出しにも身体を張って対応しつづけた。GKカリウスとは対照的に、来シーズン以降に可能性を感じさせる一戦となった。
26 アンドリュー・ロバートソン 5.5
攻守にハードワークし、好パフォーマンスを披露した。75分にはC・ロナウドが裏に抜け出す「必殺」の形を、クリーンタックルでストップ。ただ、3失点目の場面では、交代直後のエムレ・ジャンとのコミュニケーションがうまくいかず、ベイルにフリーでシュートを撃たせてしまった。
66 トレント・アレクサンダー=アーノルド 6
サイドでの対人戦やセンターに絞る動きなどを、90分間ミスなく持続させた。試合には負けたものの、19歳が決勝の大舞台で素晴らしいパフォーマンスを披露したことに敬意を表したい。
[MF]
5 ジョルジニオ・ヴァイナルダム 6
攻撃面で気の利いたパスなどは供給できないものの、相変わらず圧倒的な運動量でチームに貢献。マルセロという対応の難しい相手がいる右サイドの守備において十分な存在感を見せつけた。
7 ジェームズ・ミルナー 6.5(83分OUT)
広いエリアに顔を出し、攻守両面で貢献した。とくに攻撃面では、このマルチロールの左サイドからのクロスがひとつの形となり、何度か得点の可能性を感じさせた。
14 ジョーダン・ヘンダーソン 5.5
中盤のフィルター役としてハードワークを続けた。ただ、ベイルに鮮やかなバイシクルシュートを叩き込まれた2失点目の場面は、明らかなポジショニングミス。ボックス内では数的同数になっており、バイタルエリアにはマドリーの選手がだれもいない状況だったため、もう少しベイルに近い位置取りをして、クロスを跳ね返しに行くべきだった。
5 ジョルジニオ・ヴァイナルダム 6
攻撃面で気の利いたパスなどは供給できないものの、相変わらず圧倒的な運動量でチームに貢献。マルセロという対応の難しい相手がいる右サイドの守備において十分な存在感を見せつけた。
7 ジェームズ・ミルナー 6.5(83分OUT)
広いエリアに顔を出し、攻守両面で貢献した。とくに攻撃面では、このマルチロールの左サイドからのクロスがひとつの形となり、何度か得点の可能性を感じさせた。
14 ジョーダン・ヘンダーソン 5.5
中盤のフィルター役としてハードワークを続けた。ただ、ベイルに鮮やかなバイシクルシュートを叩き込まれた2失点目の場面は、明らかなポジショニングミス。ボックス内では数的同数になっており、バイタルエリアにはマドリーの選手がだれもいない状況だったため、もう少しベイルに近い位置取りをして、クロスを跳ね返しに行くべきだった。