金曜開催のJリーグは新機軸となりうるのか? 賛否両論、クラブ側の本音を聞いた

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年03月28日

Jクラブが明かすメリットとデメリット

川崎は相変わらずの企画力を発揮! 揚げ物の「フライ」に週刊誌「FRIDAY」も飛び出した。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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 J1リーグ観戦者の平均年齢は1992年のリーグ創設以来ずっと上昇を続け、先細りが大いに危惧されていた。ところが昨季、ついに下降に転じたのだ。2016年の40.8歳から2017年は40.1歳と0.7歳も若返ったのである。
 
 DAZN参入によってライブ中継がインターネット配信に切り替わり、SNSを通しての動画サービスなどが導入され、これがひとつの転機となったのは間違いない。そしてさらなるクサビのひとつとして、今季は金曜開催を採用したのだ。
 
 クラブへのアンケートからは、こんな好意的な回答が得られた。
 
・これまでとは違った新しい層の方にアプローチできた。
・初めてスタジアムにいらっしゃった方や、DAZNで初めて試合をご覧になったという方が多くいた。反響は間違いなくあった。
・“話題を作る”ことを共通の目的として、DAZNチャレンジなどクラブ単体だけではできなかったであろうコンテンツを実施できた。
・DAZN、Jリーグ、クラブの三位一体でのアプローチ。3者がそれぞれ持っているコンテンツやマーケットにおいて、告知・周知を行なえた点はプラス。
・金曜日に開催することで、土日を確保できるといった声が来場者から聞かれた。実際サッカー好きにとっては金土日とサッカー漬けになれる。
・試合の余韻を週末ゆっくり楽しめる。金曜の夜はサッカー観戦、土日は家族サービスという流れで週末を充実させることができるのではないか。

 
 しかししかし、当然ながら聞こえのいい話ばかりではない。シリアスな現実として突きつけられたのは、やはり集客の落ち込みである。
 
 通常の土日開催で見込めた収入を得られず、ひとまずは痛みを、生みの苦しみをクラブに強いている格好だ。鳥栖は近隣住民の理解を得てキックオフ時間を20時に移したが、スタジアムによっては治安の関係上、19時以降に設定できないところも少なくない。郊外に本拠地を置くクラブは必然的に集客面で不利になる。そして、金曜開催となると、アウェーサポーターはなかなか足を運べない。
 
 クラブ側が苦しい胸の内を明かす。
 
・金曜開催自体、話題作りのきっかけにはなり得るが、それが現時点では直接的な集客にはつながらないと感じた。
・対戦相手、準備期間の短さなど他方面の影響もあったが、目標としていた数には遠く及ばなかった。
・まだナイター開催が厳しい寒い時期だったのも影響は小さくなかった。冬の金曜開催は難しいのではないか。
・日程調整、会場確保という点では難点が多い。金土日で確保しなければならないからだ。
・キックオフ時刻の調整は小さくない課題。現状は19時から動かせない。30分遅らせられれば集客が伸びるかもしれないが……。

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