金曜開催のJリーグは新機軸となりうるのか? 賛否両論、クラブ側の本音を聞いた

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年03月28日

「たこパ」や「100万円チャレンジ」など斬新な企画が続々

2節のC大阪vs札幌戦。地元商店街も大々的なプロモーションに協力し、試合当日の長居公園周辺は活況を呈した。写真:川本学

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 大前提として、そもそも、なぜわざわざ金曜日開催なのか。
 
 なにより、JリーグもDAZNも新たな刺激を求めた結果だろう。DAZNは昨年から10年という長期放映権契約を結んだ。外国資本による巨額の契約金を背景に“黒船”とも称されるが、DAZNとしてもその使命感なり気概を自負している面がなくもない。最新のテレビCMは幕末を舞台に、旧態依然とした概念を打ち砕こうとするもので、「#時代を変えろ」というキャッチコピーを掲げている。
 
 DAZNは、ひとりでも多くのJリーグファンの契約を取り込みたい。1年目の昨季はそこのプロモーションとブランドイメージの向上に終始した印象だが、先はまだまだ長い。DAZNの本体がある英国のプレミアリーグに比べれば、Jリーグは成熟しておらず、裏を返せばポテンシャルと伸びしろがふんだんにある。DAZNはそう踏んだからこそ日本に針路を取ったのであり、2年目となる今季、より積極的なアプローチを展開しているのだ。日本におけるJリーグ自体の人気と知名度をさらに高め、ファン層の拡大を推し進める策に打って出た。その第一手が、金Jなのである。

 
 サッカーダイジェストの欧州特派員であるスティーブ・マッケンジーに訊いた。ここ数年で、欧州サッカーにおける金曜開催ゲームは頻度も認知度も急速に高まっている。その意図なり狙いはどこにあるのか。「いかにテレビ視聴につなげるかがメイン」としつつ、こう分析した。
 
「最近になってドイツは月曜開催も始めたが、いまは金・土・日・月と4日間に渡って開催されている国が多い。とくに金曜と月曜の試合は1試合か2試合で限定されていて、ちょっとした特別感がある。やはりメディアがプレビューなりレビューで取り上げやすいし、話題にもなりやすい。普段は関心を持たない両チーム以外のファンも、『まあ観てみるか』となるもの。それが世界規模で展開されているんだ」
 
 例えば金曜日開催によって、なにかしらの事情や仕事の関係で土日にJリーグ観戦できなかったファンが足を運べるようになる。サッカー観戦はしたいが、基本的に土日はレジャーか家族サービスに費やしている方も多いだろう。C大阪がDAZNとともに企画した「たこパ」や一般のファンがゴールバーにシュートを当てたら賞金がもらえる「100万チャレンジ」、さらに川崎フロンターレはクラブ独自のアプローチで、フライデーの「フライ」に特化した面白企画を展開した。これまでにない趣向を凝らしたイベントに関心を持ち、若い世代の集客が見込めるかもしれない。
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