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【現地発】バルベルデ監督が徹底させた「ある約束事」が、ブスケッツの存在感を際立たせる

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2017年12月24日

プレッシングとコンパクトネスを体現するキーマン。

ブスケッツ(左)の守備の負担を減らしたことが、結果的にチームに落ち着きを与える要因に。いまやバルベルデ監督(右)率いるバルサの心臓部と言っていいだろう。(C)REUTERS/AFLO

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 デル・ボスケもこのふたりに同調する。「ギャンブル性のある縦パスを狙うか、確実に味方に繋ぐか、といった局面に応じたパスの使い分けも完璧なんだ」

 ブスケッツは決して守備専業タイプではない。事実、ルーレット、フェイク、ターンなど、トリッキーなテクニックも随所に見せる。そんななかサッキは「DESMARQUE(デスマルケ)」、すなわち彼のマークを外す能力に着目する。

「先を読む能力の高さは、パスをもらう動きからも見て取れる。繰り返しマークを外す動きを見せては、巧みにパスを呼び込んでいる。有利な状況でボールを持てない場合でも、より良いポジションにいる味方に素早くパスを繋ぐことができる」

 一方のロティーナは、局面を打開するパス能力に言及する。「相手の守備ブロックの間を撃ち抜くような縦パスも、ブスケッツの大きな武器のひとつだ。相手ミッドフィルダーの背後のスペースに抜け出たメッシやイニエスタらをめがけて寸分狂わず正確なパスを通すことができる」

 昨シーズンからバルサのトップチームでプレーするデニス・スアレスは、そのブスケッツが繰り出すパスの威力を実感しているひとりだ。「ブッシが後方でプレーしてくれると、本当に心強いんだ。多彩なパスを駆使して、僕らが前を向いて仕掛けやすい状況を、繰り返し演出してくれるからね」

 ピケは独特の言い回しでチームメイトの凄さを表現する。「ロンド(数人で輪になって行なうパス回しの練習。奪われたら中に入ってボールを追い回す側に)でブッシが中に入ることは滅多にない」

 バルサ・イズムの申し子にしてリーガ随一のボールハンター――。ブスケッツはバルベルデ監督の指導の下、プレッシングとコンパクトネスを体現するキーマンとして、いまなお進化を続けている。


文●ジョルディ・キシャーノ(エル・パイス紙/バルセロナ番記者)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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