【浦和×磐田】「55対40」埼スタの衝撃を象徴する3バックのトラッキングデータ

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年06月21日

浦和のいつまで経っても変わらない課題。

阿部の7年ぶりの2ゴールもフイに……。浦和にとって痛恨の1敗……守備について改めて考える機会にしたい。写真:サッカーダイジェスト

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 一方、先制ゴールも奪った磐田の大井は、「格上だと誰もが認める浦和相手に、挑戦する気持ちを持って最後まで戦えた。そこに結果がついてきて、チームとしてもやっていることに間違いないと改めて自信を持てた。もちろん修正しなればいけない部分もあるが、これからの戦いにつながる勝利になった」と、この1勝を喜び、確かな手応えも掴んでいた。

 チャレンジ精神溢れる、鋭くアグレッシブなプレッシング。その牙を剥き出しにしたような守備を、磐田はこれからも貫きたい。若手をはじめ、あらゆる選手の思い切ったプレーが飛び出し、チーム内の争いも好循環で生まれているのはプラス材料だ。そこに中村俊輔や松井大輔の職人的なテクニックが絡めば――楽しみはますます膨らむ。

 そして浦和は、むしろメートル単位で役割が分担されていた磐田の守備を参考にしてもいいのではないだろうか。
 
 もちろん、細かい規律を設けてプレーがこじんまりして、ハマった時に猛烈な勢いで次々に前線へ襲い掛かっていくような好調時の特長が発揮されなくなっては本末転倒だ。

 ただしミシャ体制下、守備の曖昧さは、浦和のいつまで経っても変わらない課題だ。

 守備面である程度の規律が徹底されることで、躍動感あるプレッシングやボール奪取が生まれる――。そんなヒントを、この日の1敗は教えてくれたのではないだろうか。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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