どこで終わるのかじゃなくて、どうやって終わるのかが重要。
黄金世代で鎬を削った同級生たちの多くは、キャリアのピークで欧州に活躍の場を求め、研鑽を積んだ。だが遠藤は、Jリーグでプレーし続けた。
本当は行きたかったのか。挑戦するタイミングはあったのか。気になるところを直撃してみた。
少しとぼけてはぐらかしながら、その葛藤を明かしてくれた。
「(機会は)あったんじゃないかな。行きたいクラブじゃなかったというか、プレーしたいリーグじゃなかったかもしれない。南アのワールドカップの前後あたり。前からそこは自分には合わないかなと思ってたし、ポルトガルやオランダ、ブラジルからいい話が来てたらもっと現実的に考えたかもしれない。
なんにせよ、行く勇気がなかったんでしょ。いまはどんどん行く流れがあっていいよね。自分が20代前半なら絶対に行ってる。2部とかでもかなり面白いし、ガク(柴崎岳)くんなんてすごくいい選択をしたと思う。まずはスペインの文化にじっくり慣れつつ、ひとつ下のリーグで活躍して、いずれ1部の中堅クラブあたりに見初められて……。いいと思うよ。
もっと身体をいじめて、劣る部分をもっとケアしてたら、ね。足が速くて身体能力が高かったら、間違いなくバルサでプレーできたと思う。アフリカ人のパワーとスピードが俺にあったなら」
さて、避けては通れないのが、現役引退のその日だ。どんなイメージがあるのかを聞かせてほしい。
「何歳で終わるとかはないし、やれるかぎりはやりたい。怪我で辞めるのか、それともやり切ったって感じて終わるのかは分からない。
ただはっきりしてるのは、どこで終わるのかじゃなくて、どうやって終わるのかが重要。このままガンバでやり続けて辞めたら、ひょっとしたらかっこいい終わり方かもしれないけど、最後のシーズンに『この1年楽しかったやろか?』って思えるかどうかが大事なわけで。どこか下のカテゴリーであっても、心の底から楽しかったなって感じて終わりたい。どうやって終わるか。そこだけはすごく意識してるかも」
いま一度、問う。ヤットにとって、黄金世代とはなんなのか。どんな仲間たちなのか。
「何回でも言うけど、最強やったと思う。いまとなっては、もうライバルではない。一緒にやれたのが誇りで、いまも現役でやってる連中に対しては頑張ってほしいと思うし、もはや一ファンやね。ゴール決めたりとか、ファインセーブしてるのを見ると素直に嬉しいもん。ハッシー(橋本英郎)とかステージは違うけど、ヴェルディで試合に出てたら流石やなって思うし、自然と応援してる。完全にファン目線やね(笑)」
最後に、答が「遠藤保仁」になるだろう質問で締めた。そしてまた、長い付き合いのはずのわたしは、読み違いをするのだ。
――プロフットボーラーとしてキャリアをやり直せるなら、もう一度、遠藤保仁を選ぶか? 選ぶでしょう!
「いや、そらメッシがいいよ。そりゃそうでしょ! 自分がないものを持ってるひとに憧れる。ないものねだりやね。絶対にメッシ!
あんだけゴール決めたらどれだけ楽しいか。メッシとかネイマールとか心底楽しそうじゃない? そこは彼らに憧れてるチビッ子と、感覚的に変わらないのかもしれないね」
本当は行きたかったのか。挑戦するタイミングはあったのか。気になるところを直撃してみた。
少しとぼけてはぐらかしながら、その葛藤を明かしてくれた。
「(機会は)あったんじゃないかな。行きたいクラブじゃなかったというか、プレーしたいリーグじゃなかったかもしれない。南アのワールドカップの前後あたり。前からそこは自分には合わないかなと思ってたし、ポルトガルやオランダ、ブラジルからいい話が来てたらもっと現実的に考えたかもしれない。
なんにせよ、行く勇気がなかったんでしょ。いまはどんどん行く流れがあっていいよね。自分が20代前半なら絶対に行ってる。2部とかでもかなり面白いし、ガク(柴崎岳)くんなんてすごくいい選択をしたと思う。まずはスペインの文化にじっくり慣れつつ、ひとつ下のリーグで活躍して、いずれ1部の中堅クラブあたりに見初められて……。いいと思うよ。
もっと身体をいじめて、劣る部分をもっとケアしてたら、ね。足が速くて身体能力が高かったら、間違いなくバルサでプレーできたと思う。アフリカ人のパワーとスピードが俺にあったなら」
さて、避けては通れないのが、現役引退のその日だ。どんなイメージがあるのかを聞かせてほしい。
「何歳で終わるとかはないし、やれるかぎりはやりたい。怪我で辞めるのか、それともやり切ったって感じて終わるのかは分からない。
ただはっきりしてるのは、どこで終わるのかじゃなくて、どうやって終わるのかが重要。このままガンバでやり続けて辞めたら、ひょっとしたらかっこいい終わり方かもしれないけど、最後のシーズンに『この1年楽しかったやろか?』って思えるかどうかが大事なわけで。どこか下のカテゴリーであっても、心の底から楽しかったなって感じて終わりたい。どうやって終わるか。そこだけはすごく意識してるかも」
いま一度、問う。ヤットにとって、黄金世代とはなんなのか。どんな仲間たちなのか。
「何回でも言うけど、最強やったと思う。いまとなっては、もうライバルではない。一緒にやれたのが誇りで、いまも現役でやってる連中に対しては頑張ってほしいと思うし、もはや一ファンやね。ゴール決めたりとか、ファインセーブしてるのを見ると素直に嬉しいもん。ハッシー(橋本英郎)とかステージは違うけど、ヴェルディで試合に出てたら流石やなって思うし、自然と応援してる。完全にファン目線やね(笑)」
最後に、答が「遠藤保仁」になるだろう質問で締めた。そしてまた、長い付き合いのはずのわたしは、読み違いをするのだ。
――プロフットボーラーとしてキャリアをやり直せるなら、もう一度、遠藤保仁を選ぶか? 選ぶでしょう!
「いや、そらメッシがいいよ。そりゃそうでしょ! 自分がないものを持ってるひとに憧れる。ないものねだりやね。絶対にメッシ!
あんだけゴール決めたらどれだけ楽しいか。メッシとかネイマールとか心底楽しそうじゃない? そこは彼らに憧れてるチビッ子と、感覚的に変わらないのかもしれないね」