【ミラン番記者】本田圭佑に「お薦めの新天地」はスペインやイングランドではなく…

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2017年05月12日

スペインの中小クラブに本田の年俸は…。

カカ(中央)やピルロ(右)などのビッグネームも参戦しているMLS。本田にとってベターな選択肢のひとつだろう。(C)Getty Images

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 それならまだ、スペインのほうがお勧めだ。もちろんバルセロナやレアル・マドリーは夢のまた夢だが、中堅以下のクラブなら通用すると思う。
 
 スペインでは最近、新シーズンの1部昇格が決定済みのレバンテが本田と交渉中と報じられ、他のクラブも興味を示していると伝えられている。悪くない解決策だろう。
 
 とはいえ、スペインの中堅チームに行くくらいならば、何も3年半を過ごしてある程度は慣れたイタリアを出なくてもいいのではないだろうか。セリエAのプロビンチャ(地方の中堅クラブ)なら十分やっていけるはずだ。
 
 ただ、問題となってくるのが年俸だ。本田はミランで手取り250万ユーロ(約3億円)をもらっている。イタリアはかなり税率が高いので、そうなるとクラブは実質500万ユーロ(約6億円)ほどの負担だ。
 
 セリエAの中堅クラブにはおいそれとは出せない金額で、それはリーガ・エスパニョーラも同様だろう。TV放映料で潤うプレミアリーグならば支払い可能だが、前述した通りプレースタイル的に馴染むのは容易ではない。
 
 つまり、本田が大幅な減俸を受け入れない限り、ヨーロッパに残る可能性は格段に低くなってしまうのである。ただ、本人は報酬面の問題がなくとも、レベルが低い中国や中東のクラブに興味を持っていないようだ。
 
 そうなるとベストではないがベターな選択肢は、MLSということになる。私は本田にアメリカ行きをお薦めしたい。
 
 もちろん、夏の移籍市場が本格化するのはこれからで、今後新たな選択肢が出てくるかもしれない。本田の選択に注目が集まる。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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