“ガッリアーニお別れ会”に本田らが出席…主役は「ミランは永遠の愛」と涙

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年05月11日

元鹿島のレオナルドも出席した壮大なお別れ会。

2010年にCSKAモスクワに所属した本田(左)を引き抜いたガッリアーニ(右)。その他にも数々の取引を成立させてきたその手腕は称賛に値する。 (C) Getty Images

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 中国資本による買収が完了して約1か月。ミランの元副会長であるアドリアーノ・ガッリアーニ(73歳)が現地時間5月10日、ミラノ市内のホテルで「お別れ会」を開催した。
 
 会にはミランで働く従業員やスタッフ、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督やジャンルイジ・ドンナルンマなどチームのメンバーたちが出席し、日本代表MFの本田圭佑もグレーのスーツに身を包み会場に現われた。かつてミランでプレーし、幹部や監督も務めた元鹿島アントラーズMFのレオナルドも出席している。
 
 シルビオ・ベルルスコーニがミランを買収した1986年からずっと右腕を務めてきたガッリアーニは、ミランが資金難に陥ったここ数年、本田をはじめとする数々の「ゼロ円移籍」を実現させるなど、“格安補強”でチーム編成を成立させてきた。一方で、ベルルスコーニと並んで近年の低迷における責任を非難されることも多く、一部のウルトラス(熱狂的なファン)とは絶えず対立していた。
 
 だが、31年という長い年月に渡り、ガッリアーニがミランという世界屈指の名門クラブの舵取りを担ってきたことは紛れもない事実。間違いなくカルチョを代表する屈指のディレクターだった。
 
 それだけに、その功績を称えようと、やむを得ない事情で欠席したごく一部を除き、ガッリアーニに招待を受けたほぼ全ての人間がお別れ会に出席したという。
 
 ガッリアーニは会の途中、従業員から自身の名前が刻まれた背番号31のユニフォームをプレゼントされた。もちろんミランで過ごした年月を示す数字だ。また、イタリア版『スカイ・スポーツ』によると、31年間のハイライト映像も用意され、ガッリアーニはそれを見て感動していたそうだ。
 
 20時過ぎの会終了後、ガッリアーニはイタリア・メディア『メディアセット』のインタビューで、「普段、私は泣かないのだが、今夜は涙を抑えることができなかった。ミランは私にとって永遠の愛だったし、それはこれからもずっと変わらない」と、変わらぬロッソネーリ愛を強調した。
 
 ベルルスコーニ&ガッリアーニの体制にピリオドが打たれ、新たに中国資本のクラブとして生まれ変わってから、4試合で2分け2敗とまだ白星がないミラン。はたして、新経営陣はガッリアーニらのような長期政権を築けるだろうか。選手補強も含めた動向に注目したい。
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