【藤田俊哉の目】本田以来8シーズンぶり! VVVフェンロ2部優勝の舞台裏とは

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年04月26日

待ち望んでいた優勝セレモニー。朝方までサポーターと喜びを分かち合った。

優勝翌日にはフェンロ市内で盛大にパレードが行なわれた。

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 そしてタイムアップの笛が鳴った瞬間、スタッフとともに僕はピッチ上に飛び出し、チームメイトのみんなと無邪気にはしゃいだ。これほど嬉しさを爆発させたのは何年ぶりのことだろう。1997年にジュビロ磐田の一員として初めてタイトルを手にした時の感覚を思い出した。あれからちょうど20年。選手から指導者へ、その立場は変わったものの、タイトルを取るというのは本当に嬉しいものだ。
 
 優勝を決めた翌日、市内で盛大にセレモニーが行なわれた。チームのみんなで優勝街宣車に乗り込み、警察に先導されながら、スタジアムから1時間をかけて市庁舎の広場へ移動した。その後、朝方まで多くのサポーターとともに優勝の喜びを分かち合った。
 
 この地にやって来た時から、このセレモニーができることをずっと待ち望んでいた。8シーズン前、本田圭佑がVVVを優勝に導いた。そのときの写真はクラブハウスに貼られている。「今度は自分がVVVを早く優勝へ導きたい」と、VVVのハイ・ベルデン会長に誓っていた。その約束を果たすことができて本当に嬉しく思っている。
 
 この日のことは、死ぬまでずっと忘れることはない。これからも、日本にいるサッカー関係者にもいいニュースを送ることができるよう、指導者としてステップアップしていきたいね。
 
■プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からVVVフェンロのコーチとして指導にあたっている。
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