【詳報】なぜ新天地に青森山田を選んだのか。中村駿太が、その想いのすべてを語る

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年03月24日

黒田監督「相当な覚悟を持って来てくれる」。

その一報を受けたとき、「驚き以外なかった」と振り返る黒田監督。この名伯楽の下で、中村はさらなる飛躍を期す。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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「突然、学校に連絡があって驚き以外なかった。でも、駿太が本当に覚悟を持って決めたことなのかを確認する必要があった」と、黒田剛監督は振り返る。中村が青森山田高校に直談判し、その一報を受けた黒田監督が、すぐに意思確認を行なったという。

「神谷優太のように、自分を成長させるために、相当な覚悟を持って青森山田に来てくれることが分かった。彼がいた柏日体と、青森山田の学校間における履修科目、転入試験をクリアできたので、こちらも受け入れさせていただくことにしました」(黒田監督)
 
 神谷同様に、自ら決断し、行動し、人生を変えるような大きな行動を起こした中村。もちろん、これから彼が神谷のように、順調に成長する保証はどこにもない。当然、リスクはある。だが、それをすべてひっくるめて彼は覚悟を決めて、緑のユニフォームに袖を通す決意を固めたのだ。
 
「もう覚悟はできています。今は青森山田のすべての人のために、お世話になった人たちのために、そして送り出してくれた柏レイソルの人たちのために、がむしゃらに全力を尽くすだけです。僕はそうすることで感謝を伝えていきたいと思っています」
 
 この決断が正解だったか、そうではないかは分からない。言葉通り、彼がこれからそれを身をもって周りに表現をしていかなければいけない。当然、それは平坦な道のりではないだろう。しかし、人生の岐路に立たされ、そこで逃げずに決断を下した。そのことだけでも、彼は人間的に大きな成長を果たした。彼ならばきっと、この茨の道をしっかりと歩んでいくはずだ。
 
 来月8日には、プレミアリーグEASTが開幕する。青森山田の一員として臨む高校最後の1年。彼の覚悟は、すべてプレーで表現されていく。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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