【セルジオ越後】柴崎に見る海外移籍の難しさ。欧州に行けば良いってもんじゃない

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2017年02月24日

清武のJ復帰は今後のモデルケールになるかもしれない。

C大阪に復帰した清武(中央)と山口。彼らのように一時、国内へ復帰する選択は今後、増えるのかもしれない。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 今後、海外を目指す選手もいるだろうが、大事なのは自分がどこにいれば成長できるかを見定めることだ。先日、セレッソに移籍した清武は、スペインのセビージャで出場機会を掴めず、古巣への復帰を決めたよね。
 
 僕はこの決断を悪いとは思わない。一般的に海外から帰ってくることはマイナスとされがちだけど、国内でしっかり結果を残し、日本代表で活躍をすれば、再び海を渡るチャンスは訪れるはずなんだ。異国の地でベンチを温め続けるよりも有意義な時間の過ごし方だよ。
 
 それにハリルホジッチ監督は最近、ネームバリューのある選手よりも、クラブでコンスタントに出場している選手を優先して起用するようになっている。それだけに日本代表では本田、香川らがベンチに座り、セレッソに戻った清武や山口がレギュラーを務める可能性は高いんじゃないかな。
 
 海外移籍が一種のステータスになっている現状が、今後は変化するかもしれない。
 
 そもそも、今の若手たちは元気がないから、ヨーロッパからのオファー自体も減るかもしれないね。現に今オフだって話題の中心にいるのはジュビロに移った中村やFC東京に移籍した大久保らベテランばかりだ。
 
 柴崎の移籍は日本サッカー界の“今”を見つめ直す、良い契機になったのかもしれない。
 
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