「勝たせられる選手になりたい」。
J2の中位が定位置となって久しい。負の歴史にピリオドを打つべく、クラブは12年ぶりに外国籍監督を招聘し、ともに元日本代表のDF永田充、MF橋本英郎らを獲得。勝負のビッグシーズンと位置付けた。
10年ぶりのJ1昇格に向け、意識を高めているのが生え抜きのアカデミー出身者たちだ。その数は今季の登録全27名中、およそ半分の13名を数える。彼らの奮起なくして、名門復活は望めない。
井上は、ひとりのレジェンドとの出会いで意識が大きく変わったという。
「去年一年、永井(秀樹)さんに可愛がってもらって、一緒に過ごす時間が長かったんです。本当にいろんな話をしてもらった。それこそヴェルディが一番強かった時代にプレーしていた方ですから、たくさん貴重な話をしてもらいました。正直話を聞くまではそこまでじゃなかったんですけど、一気に変わりましたね。ヴェルディはここ(J2)にいちゃダメなんだって心底思うようになりましたし、それを実現できるのは僕たちしかない。強い気持ちを持って闘います」
ポジションを争う中盤には、橋本をはじめ二川孝広、中後雅喜と歴戦の勇士が顔を揃えており、井上はみずから率先して彼らとコミュニケーションを取っているという。「ポジショニングとかプレッシャーのタイミングとか、なにを訊いてもすごくプラスになる答がかえってくる。ありがたいです」と、貪欲に吸収している。
1997年8月3日生まれ。3年後の東京オリンピックを目指す世代だ。これまでは怪我などもあって招集されてこなかったが、5月のU-20ワールドカップを目指すU-20日本代表に抜擢されても、なんら不思議ではない。大ベテランの橋本は「潮音はホンマに巧いですよ。東京五輪を目指せると思うし、頑張ってほしいですね」とエールを贈る。
クラブにとっても自身にとっても、勝負の2017年シーズンの幕が上がった。
「試合を勝たせられる選手になりたい」
力強い言葉で、その決意表明を締めた。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
10年ぶりのJ1昇格に向け、意識を高めているのが生え抜きのアカデミー出身者たちだ。その数は今季の登録全27名中、およそ半分の13名を数える。彼らの奮起なくして、名門復活は望めない。
井上は、ひとりのレジェンドとの出会いで意識が大きく変わったという。
「去年一年、永井(秀樹)さんに可愛がってもらって、一緒に過ごす時間が長かったんです。本当にいろんな話をしてもらった。それこそヴェルディが一番強かった時代にプレーしていた方ですから、たくさん貴重な話をしてもらいました。正直話を聞くまではそこまでじゃなかったんですけど、一気に変わりましたね。ヴェルディはここ(J2)にいちゃダメなんだって心底思うようになりましたし、それを実現できるのは僕たちしかない。強い気持ちを持って闘います」
ポジションを争う中盤には、橋本をはじめ二川孝広、中後雅喜と歴戦の勇士が顔を揃えており、井上はみずから率先して彼らとコミュニケーションを取っているという。「ポジショニングとかプレッシャーのタイミングとか、なにを訊いてもすごくプラスになる答がかえってくる。ありがたいです」と、貪欲に吸収している。
1997年8月3日生まれ。3年後の東京オリンピックを目指す世代だ。これまでは怪我などもあって招集されてこなかったが、5月のU-20ワールドカップを目指すU-20日本代表に抜擢されても、なんら不思議ではない。大ベテランの橋本は「潮音はホンマに巧いですよ。東京五輪を目指せると思うし、頑張ってほしいですね」とエールを贈る。
クラブにとっても自身にとっても、勝負の2017年シーズンの幕が上がった。
「試合を勝たせられる選手になりたい」
力強い言葉で、その決意表明を締めた。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)