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【セルジオ越後】木之本興三さんとの思い出――日本代表が負ければ、「どうなっているんだ!」と必ず電話がかかってきたよ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年01月20日

ロシアへの切符を手にできれば、彼も天国で喜んでくれるはずだ。

今年はロシアW杯行きを賭けた最終予選が控えている。出場権を獲得できれば木之本さんも天国で喜ぶはずだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 木之本さんが手がけたJリーグも、今季でちょうど25年目を迎える。開幕に向けて、各クラブは補強を進めながら、新たな編成を組み、続々と始動している。
 
 今季は3年ぶりに1シーズン制が復活するけど、2ステージ制だった時期は、木之本さんもいろいろと思うところがあったようで、すごく心配もしていた。今季は、ある意味、本来のしかるべき姿に戻るわけで、それを彼が見ることができなかったのは、僕としても悔しいよ。
 
 Jリーグができた頃、日本サッカーを強くするためにと、皆が気持ちをひとつにして、突き進んでいた。その成果として、初のワールドカップ出場があった。
 
 だけど、時代が進むにつれて、当初、掲げた理念が少しずつねじ曲がってしまったのではないか。いろんな事情があるにせよ、リーグの興行面や組織内の権力争いが取り沙汰され、日本サッカー界が一枚岩になっていないような雰囲気を感じるんだ。
 
 だからこそ、原点に戻る必要がある。
 
「日本代表を強くするために、国内リーグをプロ化するんだ」
 
 Jリーグを生み出す主因となったこの理念、キャッチフレーズを、サッカーに関わる人たちはもう一度、噛み締めるべきなんじゃないかな。
 
 ひとりでも多くの選手が“木之本イズム”を意識して、ピッチに立ってプレーしてくれたらと思わずにはいられない。
 
 今年は、ワールドカップ出場を賭けたアジア最終予選が控えている。木之本さんのためにも、日本代表にはぜひ勝ってもらいたい。無事にロシアへの切符を手にすることができれば、彼も天国できっと喜んでくれるに違いない。
 
 なんのためにJリーグが生まれたのか。今季は、それを改めて考え直すシーズンにできればと願うよ。

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