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【2017年の注目銘柄|ブンデスリーガ編】逆襲のボルシアMG、苦難を楽しむ闘将、日陰のFW、19歳の天才 etc.

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2017年01月02日

1試合ごとに成長を遂げていく19歳MFの爆発が間近に迫る。

昨夏のEUROで放ったインパクトを、バイエルンの一員として再現する日もそう遠くはないだろう。 (C) Getty Images

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◇サンチェス(バイエルン)
 
 3500万ユーロの移籍金、欧州選手権での大活躍、そして大会最優秀新人選手への選出と、華々しくバイエルンに加入したレナト・サンチェスだが、ここまでパッとした印象を残せていない(9試合出場0得点)。
 
 だが、期待外れと騒ぐのはまだ早すぎる。ポルトガルとドイツの環境の変化に馴染むのには少なからず時間がかかるものだし、ビッグトーナメント後に、すぐまたトップパフォーマンスを出すための経験もまだない。
 
 徐々にチームにフィットしてきているが、中盤の戦力は世界屈指のバイエルンだけに、2017年に入っても、そこまで劇的な出場機会増とはならないかもしれない。
 
 だがこの19歳の神童には、1試合のなかでも大きく成長を遂げる吸収力がある。CLグループステージ最終節のアトレティコ・マドリー戦で、その思いを強くした。
 
 両チームとも、すでに決勝トーナメント進出を決め、順位も確定していただけに、完全な消化試合ではあったが、それでも欧州を代表する両チーム同士の注目の一戦であることに変わりはない。それゆえ、前半のサンチェスは“臆病”とも形容できるほどの慎重なプレーに終始していた。
 
 象徴的だったの40分。中盤のセンターで、フリーでボールをもらいながら、安全策を採ってバックパスを出したシーンだ。この時、左サイドで動き出していたダグラス・コスタが思わず頭を抱えて飛び上がり、すぐに全身で「そこで怖がってどうするんだ」というようなジェスチャーを、サンチェスに送った。
 
 そんなサンチェスの動きが、後半は変わった。ボールを受ける前のポジショニング、受けてからボールを送る先の選択肢が、まず「前へ」となったのだ。
 
 積極的に前に、行けないと思ったらサポートに来た味方にボールを預けて、すぐまた次の動きへと移行する。ポジショニングに気を配り過ぎて動けなくならないよう、ボール、そしてゴールへの積極性は必ず持っておく――。
 
 サンチェスは、ワンプレーで試合を決定付ける何かができる貴重な選手だ。現在、練習で、そして試合で経験値を着実に高めている。いつか爆発する時が来るだろう。そしてその「いつか」は、意外とすぐ先のことかもしれない。
 
文:中野 吉之伴
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