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花火もサンドイッチも飛び交う熱狂ぶり!? 日本代表が警戒すべきタイの新鋭も台頭した東南アジアサッカーの祭典「スズキカップ」

カテゴリ:国際大会

佐々木裕介

2016年12月22日

祖国の逆転勝利に大きく貢献した「タイの超人ハルク」とは?

決勝では「タイの超人ハルク」の異名を持つチャットン(9番)の2得点でタイが第1戦のビハインドを跳ね返して逆転勝利を収めた。(C) Getty Images

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2016年12月17日(土)/決勝2ndレグ「タイ代表vsインドネシア代表」@タイ・バンコク
 
 3日前にホームで行なわれた1stレグを逆転で勝利し、勢いに乗るインドネシア代表。この試合はストリーミング観戦だったのだが、あのインドネシア特有の空気感にみるみる呑まれパワーを無くしていった“チャーン・スック(戦象/タイ代表の愛称)”の姿は衝撃的だった。
 
 2ndレグは、90分ハーフの前半を2-1で折り返したインドネシア代表が、ハノイで採用した超守備的な布陣を再度敷いてくるであろうと予想していたが、いざ試合が始まるとまったく違う展開となった。彼らは真っ向勝負を挑んで来たのだ。
 
 しかし、逆にこの組み相撲がタイ代表を気持ち良くプレーさせてしまうことになる。タイ代表は、新鋭FWシロート・チャットン(ウボンUMT所属)が2ゴールの鮮烈な活躍を見せる。2-0で勝利したタイ代表が2戦合計で逆転し、連覇を成し遂げた。
 
 ワールドカップ予選でも3月にタイとの対戦が残されているだけに、このチャットンを覚えておくことを是非お勧めしたい。今季はタイ2部クラブ所属からA代表へ選出された彼は、決して技術がある訳ではなく粗削りなのだが、強靭な肉体から溢れ出すゴリゴリ感が強烈で、最近では「タイの超人ハルク」と言われ人気を博している。今後注目の選手のひとりである。
 
 好調な東南アジア経済と比例するように、サッカー界も確実に発展を遂げていることは誰の眼にも明らかだ。またそれを暑苦しいくらいのファンの情熱がより一層の潤滑油となって煽っている。
 
 2年後のスズキカップ2018、その頃にはタイやベトナムといったASEANリーダーには、日本やオーストラリア、中東のクラブに所属する選手が凱旋プレーする画が想像できた大会であった。
 
 アジアは常にびっくりさせられることが多くて実に面白い。そして、その未来は明るいのだ。
 
 取材・文・写真:佐々木裕介(フリーライター)
 
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