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【高卒ルーキー誕生秘話】C大阪入団内定の桐光学園GK、茂木秀。野球少年だった偉丈夫がプロへの道を拓くまで

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2016年12月13日

「東京五輪に出て、自分のプレーを世界に見てもらいたい」

茂木やタビナス(後列左端)のみならず、各ポジションにタレントを擁する桐光学園。「死のブロック」を勝ち上がれるか。写真:石倉愛子

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 今年度の桐光学園は、茂木のほかにも川崎フロンターレへの入団が内定している左SBタビナス・ジェファーソン(3年)や、U-15日本代表を経験しているMF田中雄大(2年)らを擁する、全国屈指のタレント軍団。夏のインターハイ王者である市立船橋(千葉)、前回王者の東福岡(福岡)、高円宮杯U-18プレミアリーグEASTで初優勝を飾った青森山田(青森)の3強に次いで、優勝候補の一角に名の挙がる強豪校だ。
 
 ただ、初戦で当たる相手は難敵。プリンスリーグ九州を圧倒的な強さで優勝した長崎総科大附で、勝ち進んでも3回戦で東福岡と対戦する可能性がある。まさに「死のブロック」だ。それでも茂木は、「自分もジェフ(タビナス)もプロに行く選手として見られるし、負けられない。自分たちの大会にしたい」と強豪揃いのブロック突破へ並々ならぬ意欲を示した。
 
 チームとして目指すのは、過去最高のベスト4超えであり、初の全国制覇だ。前回大会では、これ以上ない悔しい思いをした。大会屈指のストライカー小川を擁して3回戦まで勝ち上がり、青森山田との優勝候補対決でも小川の2ゴールなどでリードしていた。ところが、アディショナルタイム5分間で2失点。同点に追いつかれ、PK戦の末に敗れた。
 
 茂木は、1歳違いの幼馴染である小川をはじめとするチームメイトの悔しい表情だけでなく、相手GKの姿も目に焼き付けていた。青森山田のゴールマウスを守っていたのは、当時2年生の廣末陸だ。
 
「あいつに負けたという感じの試合。同学年の選手が大舞台で活躍しているのを見て悔しかった」と強い刺激を受けていた。廣末は、年代別日本代表の常連。今秋のU-19アジア選手権でもメンバーに選ばれていた。来季のFC東京入団が内定しており、大いに刺激される存在だ。「身長の面では自分にも可能性があると思うし、世界で活躍できる選手になりたい。東京五輪に出て、自分のプレーを世界に見てもらいたい」と話す茂木にとっては、東京五輪の代表争いで上回りたい相手でもある。
 
 自分の存在をアピールするためにも、昨年の悔しさを晴らすためにも、強豪ブロックを突破し、栄光の座へ上り詰める。レベルの違いにショックを受けたスタートからプロ入りまで駆け上がった茂木の目には、頂点しか見えていない。
 
取材・文:平野貴也(フリーライター)
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