【ミラン番記者】本田圭佑が完全に「置いてけぼり」を食う…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年11月30日

本田がスソからポジションを奪うなど今やお伽話よりも…。

ここ3試合で4ゴール・3アシストと目下絶好調のスソ。本田の出る幕はないか。写真:Alberto LINGRIA

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 これで本田の真の「逆境仲間」が誰なのか、分かっていただけただろう。半ば戦力外のR・エリーとバンジョーニという2人だけだ。
 
 本田は先のエンポリ戦でも、1分たりともプレータイムがなかった。これで4試合連続の出番なし、14試合で10回目のただベンチを温めただけの試合である。
 
 本田は時に、数か月前にモンテッラが語った言葉を思い出すかもしれない。
 
「私は誰のことも疎外したりはしない。全ての選手にチームの力になるチャンスは与える」
 
 あの発言はなんだったのだと、そう思うこともあるだろう。しかし、思い出してほしい。モンテッラは本田にもチャンスを与えた。10月25日のジェノア戦(セリエA10節)でスタメンに抜擢したのだ。その試合で散々なパフォーマンスを見せたのだから言い訳はできない。
 
 例えばラパドゥーラは、カルロス・バッカがコンディション不良で欠場したエンポリ戦で、2ゴールという目に見える結果を残した。本田と違ってチャンスをしっかりモノにしたのだ。
 
 そもそも、今のモンテッラに盾突くのは不可能だ。なぜなら結果を出している監督には、誰も何も言えないからだ。
 
 セリエA14節を終えてミランはローマと並ぶ2位。首位のユベントスとはたったの4ポイント差だ。ここまで9勝を挙げ(2分け3敗)、モンテッラはチームにやる気と自信、サポーターに情熱を取り戻させている。まさに奇跡が起きたような変身ぶりだ。
 
 最後のスクデットを獲得したシーズン(2010-2011)から、ミランが14節時点でこれほど多くの勝点(29ポイント)を取ったことはない。1試合の平均獲得ポイントは2を超える。チャンピオンズ・リーグ出場権獲得(セリエA3位以内)はもはや夢ではない。
 
 モンテッラの博打は、ことごとく当たっている。18歳マヌエル・ロカテッリの登用以上にビッグヒットだったのが、今夏にジェノアからレンタルバックしたスソの主力抜擢だ。スペイン人アタッカーは、エンポリ戦でも1ゴール・2アシストを記録し、勝利の立役者の一人となった。
 
 スソはここ3試合で4ゴール・3アシスト。その間にミランが挙げた8ゴールのうち、オウンゴールを除くすべてに絡んでいる。それが本田のライバルである。本田がスソからポジションを奪うなど、今やお伽話よりも非現実的なシナリオだ。
 
 この状況を覆すウルトラCを捻り出すことは、もはや誰にとっても難しい。契約満了を迎える来年6月よりも前、つまり1月の移籍市場で本田がミランと袖を分かつ可能性は日に日に高まっている。
 
 現在は中国リーグ、MLS、プレミアリーグへの移籍話が毎日のように流れている。とはいえ、私の耳にはまだ具体的な話は入ってきていない。はたして本田は、どこにいくのか?
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。

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