チャーター機墜落事故で帰らぬ人となった元柏のクレーベルが残したラストメッセージ

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年11月30日

「クラブのシンボル」として称えられていたクレーベル。

2005年に柏でプレーしていた際には10番を背負いトップ下などで活躍したクレーベル。 (C) SOCCER DIGEST

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 現地11月28日、南米コロンビア中部メデジン近郊で起きたチャーター機墜落事故。これまでに71人の死亡が確認されている。
 
 その犠牲者の大半が、コパ・スダメリカーナ杯の決勝第1戦(相手はアトレチコ・ナシオナル)のためボリビアからコロンビアに移動中だったブラジル1部クラブのシャペコエンセの選手やコーチ、スタッフなど。2005年に柏レイソルでプレーしていたクレーベル・サンターナや2013年のJ2得点王のケンペス(当時ジェフ千葉)、シャペコエンセを率いていたカイオ・ジュニオール監督(2009年にヴィッセル神戸を指揮)などJリーグにゆかりのある人達も帰らぬ人となった。
 
 スポーツ専門メディアの『ESPNブラジル版』は、この事故を受けて、シャペコエンセのキャプテンだったクレーベルの事故直前の言葉を紹介している。
 
 2005年に柏でプレーしたクレーベルは、2007年から2010年の3シーズンに渡ってスペインの強豪A・マドリーに所属し、2015年にシャペコエンセに加入。その闘争心と牽引ぶりから「クラブのシンボル」と高い評価を受けていた。
 
『ESPNブラジル版』の追悼特集では、「このMFは、シャペコエンセでの2シーズン目を終えようとしていた。今シーズンは65試合で3得点。チームで最も経験を持つ存在というだけでなく、彼はキャプテンだった。コパ・スダメリカーナ杯を真っ先に掲げるはずだった」とクレーベルとの別れを惜しんだ。
 
 そして、クレーベルがフライト直前に自身のインスタグラムに投稿したメッセージも、特集には綴られていた。
 
「どんな人生でも僕は生きていく。そしてどんな人間も同じように愛するだろう」
 
 飛行機の座席に座った写真付きで投稿されたメッセージには、ブラジル、日本、スペインであらゆるクラブを渡り歩いたクレーベルの生き様がにじみ出ていた。
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