色とチャントが消えるはずだったラジャマンガラスタジアムにチャントが響き渡る。
試合は、タイFWのエース、ティーラシン(ムアントン・ユナイテッド)とオーストラリアMFのジュディナク(アストン・ビラ)が2ゴール揃い踏みで、痛み分けに落ち着く。なかでもティーラシンの1点目は、この最終予選ではホームでの初得点であり、2点目は試合を一時逆転するものとなって、スタジタムのボルテージはグッと上がったのだった。
そして後半開始前だっただろうか、「俺たちは我慢していたんだ、これ以上どうやってこの思いを殺せばいいんだよ」とでも言わんばかりに、どうやって持ち込んだか不明な太鼓でリズムを取り出し、タイでお馴染みのチャントを歌い始めたのだ。パッションは抑えられなかったということなのだろうが、いつもとまったく変わらない光景だ。違いがあるとすれば、横断幕がひとつもないことぐらいなものだった。
応援自粛は何処へやらだが、これが何ともタイらしく思えてしまったのである。
そして後半開始前だっただろうか、「俺たちは我慢していたんだ、これ以上どうやってこの思いを殺せばいいんだよ」とでも言わんばかりに、どうやって持ち込んだか不明な太鼓でリズムを取り出し、タイでお馴染みのチャントを歌い始めたのだ。パッションは抑えられなかったということなのだろうが、いつもとまったく変わらない光景だ。違いがあるとすれば、横断幕がひとつもないことぐらいなものだった。
応援自粛は何処へやらだが、これが何ともタイらしく思えてしまったのである。